防災 Q&A

Q:災害ボランティア活動をしたいのですが、何に気をつけたらいいでしょうか?

A:まず、被災地がボランティアを必要としているかなどの情報を確認しましょう!

 情熱に駆られて行動すると、被災地側が困ることが多々あります。まずはボランティアを受け入れているかどうか確認しましょう。そのうえで自分の体調を調べ、服装や携行品の準備、宿泊先の手配もしてから向いましょう。現地に行かずに、その分を募金として支援するという選択肢もありますよ。

 災害が起きたとき、「現地のために何かしたい」という気持ちは大切です。しかし、着替えや携行品の準備、宿泊先の手配もせず、身一つで現地に行けば何とかなると思うのは大きな間違いです。被災地では、ボランティア受入れにもかなりの労力を使うことを知っておいてほしいです。
 被災地に行く前に必ず、受入れ状況を確認しましょう。ご自分の体調は万全ですか? 風邪など感染性の病気は現地に大きな迷惑をかけます。自己過信は禁物、持病があるとか体調が悪いなら、悪化を考えて今回は参加しない選択も必要です。
 参加を決めたら被災地への行き方や天候、被災状況を調べ、服装や靴、持ち物を準備します。災害ボランティアは寒い、暑い、汚れるなど着替えが必要になる活動が多いのに、着替えも持たない人がとても多いです。作業にふさわしい服装や何を準備するかは災害によって異なりますが、一般的な装備は次のとおり。
 一日分の飲み物、長袖、長ズボン、安全な靴、帽子、ヘルメット、ゴーグル、マスク、タオル、皮手袋(軍手は危険)、保険証、常備薬、救急セットなど。
 現地では無理をしない・させないことが大切。こまめに休みを取り、水分を補給します。熱中症や体調を崩して活動ができなくなっては意味がありません。遠方から行く方は宿泊も自分で手配しましょう。避難所も空き地もボランティアの寝場所ではありません。ゆっくり身体を休めて明日に備えることが大切です。
 「備えあれば憂いなし」は防災も災害ボランティアも一緒ですね。情報を収集し想像力を働かせて、健康に活動し、元気に帰宅しましょう。

まず、被災地がボランティアを必要としているかなどの情報を確認しましょう!
イラスト:吉田静佳

特定非営利活動法人日本ファーストエイドソサェティ代表理事 岡野谷純
(おかのや・じゅん)内閣府防災ボランティア活動検討会安全衛生部会共同座長。救急救命士。

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