特集 なぜ、住宅の耐震化が進まないのか?

住宅の耐震化が進まない

(1)住宅の耐震化に対する国民の意識

 平成21年度の内閣府による「防災に関する特別世論調査」によると、「自然災害の被害に対する不安」については、「不安がある」と答えた割合は83.6%ありました。「耐震補強工事の実施状況」については、「耐震性がある住宅に住んでいる」という回答が、平成19年度の16.8%から23.0%に増加しているものの、耐震補強工事の実施については、「1年以内に実施する予定がある」と「1年以内ではないが、実施する予定がある」の合計が、4.9%から4.4%に減少しています。また、「実施するつもりはない」が47.2%から39.8%に減少しています。今後とも、耐震化に対する人々の意識を高めていく必要があります。

(2)耐震補強工事の実施予定がない理由

 耐震補強工事について、「予定はないが、いずれ実施したい」と「実施するつもりはない」をあげた人への「耐震補強工事の実施予定がない理由」の問いには、「お金がかかるから」「必要性を実感できないから」「集合住宅や借家などに住んでおり、自分だけでは判断できないから」「効果があるか不明だから」との理由があげられています。自然災害の被害に対する不安があると回答したにもかかわらず、その対策を実行しようとしないのはなぜでしょうか。

耐震補強工事の実施状況(平成21年12月)

自然災害の被害に対する不安(平成21年12月)

耐震補強工事の実施予定がない理由(複数回答)(平成21年12月)
         出典:「防災に関する特別世論調査」内閣府

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