Topics 2008 防災週間レポート in さいたま市 みんなで目指す災害の犠牲者ゼロ

REPORT 1 さいたま市 総合防災訓練 避難場所夜間運営訓練[岩槻区]

今年度より、さいたま市の全区では、避難場所運営訓練を実施することに。その先陣を切り、8月29日〜30日に行われた岩槻区の訓練をレポート!

 岩槻区は今年3月、災害時に県立岩槻商業高校を避難場所とする4つの自治会を中心に、施設管理者(高校)、地元のボランティア、区職員等からなる66人と4団体の避難場所運営委員会を結成しました。
 結成後は、全体会議や各班(総務・情報・救護・食糧・物資・環境)の会議を毎月開き、阪神淡路大震災などの過去の災害資料から避難場所運営の教訓やノウハウを学び、区職員と積極的に意見を交わし、運営方法の検討を重ねてきました。それを踏まえ、今回の訓練はより実践的な内容を反映した計画としました。
 訓練当日はどことなく緊張が漂いながらも112人の参加者は各自の持ち場をそつなくこなして訓練は無事終了。夜は寝つけない人も多かったようですが、翌朝の解散式後には、みなさん一様に「参加して良かった」と笑顔で会場を後にしました。
 リーダーの倉持操さんは「多くの方が本当に熱心に取り組んでくれた。災害時だけでなく、日頃の地域のつながりのためにも、とても良い体制ができたと思います。これを維持するためにも訓練を続けていきたい」と訓練を振り返りました。

29日 15:00

地震発生!

各地区にある一時避難場所に集合したのち、指定の避難場所である埼玉県立岩槻商業高校へ。

16:00

避難者受付

体育館前の受付で、総務班は避難者に避難者カードを記入してもらい、避難者リストを作成。その後、避難者は心技館(武道場)へ移動。

16:30

避難場所運営委員会

食堂にて、各班の代表と職員が状況を報告。その後、今後のスケジュールを確認。訓練とはいえ、本格的な会議。

巡回問診

保健センターの保健師が問診。心配な人は血圧を測ってもらう。

17:00

各種訓練

あいにくの雨のため、予定されていた仮設トイレの組み立てやトイレの水流し、給水訓練などは中止。急遽、防災について学べるビデオを見る。

炊き出し訓練

食糧班は、炊き出しの訓練を行う。アルファ米の五目ご飯やみそ汁を作って配膳。事前に練習をしていたので、食材の分量や調理時間にとまどうことなくスムーズに終了。

18:30

夕食

心技館の掃除をして食堂へ移動。緊張がほどけて楽しく夕食。「意外においしい」との声があちこちで上がる。

19:30

講話「避難場所における健康管理」

後片付けをした後、食堂で岩槻区保健センター所長のお話を聞く。エコノミークラス症候群防止のための体操なども行う。

22:00

就寝

合宿所へ移動し、非常用毛布の配布、巡回問診、環境班による校内巡視を行う。

30日 6:00

起床

心技館に集合してラジオ体操。その後、再び巡回問診。

7:15

 

朝食

食堂で、菓子パン2個と飲み物の朝食をとって、後片付け。その後、今回の訓練についてのアンケートを記入。

9:30

閉所式・解散

閉所式・解散

各訓練会場の後片付けをして、食堂にて閉所式。自治会長の挨拶の後、解散。一気に緊張がほどけて、みんな笑顔に。

撮影:相澤正

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.