建物の耐震性を検証できる、世界最大の振動台
E-ディフェンス
家屋や都市基盤施設に大きな被害をもたらした1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)をきっかけに、構造物の耐震性があらためて注目されるようになった。大震災の教訓を受け、2005年4月、兵庫県三木市に建設された「実大三次元震動破壊実験施設(愛称E-ディフェンス)」では、実物大の建物を使って耐震性を検証する実験が行われている。
施設内には、鉄筋コンクリートや木造の実物大の建物が設置され、兵庫県南部地震クラスの揺れを前後・左右・上下に直接与えることで、揺れによる損傷や破壊の過程を詳細に検討することが可能だ。
地震の不安を解消する建物の補強方法や新工法を開発する上でも役立っている。

写真提供:防災科学技術研究所
文:さくらい伸