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特集 「もしも」のために今、できること 災害をイメージし、防災につながる行動へ【アクション編】

いつ起こるのか、誰にも予測することができない災害。その、「もしも」に備えるために、何を考え、どのように行動すればよいのか? 今号は前号に引き続き、「アクション編」として、災害に備えるための行動を紹介する。
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災で、倒壊した民家
写真提供:時事

「想像力」と「創造力」で継続できる防災活動を

 平成20年10月27日、中央防災会議では、「首都直下地震避難対策等専門調査会報告」を発表した。座長を務める首都大学東京の中林一樹教授は、「災害に備えるためには『想像力と創造力』が大事」だと語る。
 始めに、「想像力」を使い、自宅や外出先で、「いま災害が起きたら?」と想像してみる。その結果、課題があることが分かったら、身の回りのもので工夫をしたり、必要なものは購入するなどして、課題をクリアできるよう「創造力」を発揮する。
 どんな工夫をしたらよいのだろうか。
 オフィスや行楽地など、さまざまな場面で必要となる地震に対する備えについて中林教授に話を聞いた。

線路の倒壊で道がふさがれ、いつもの道が通れなくなる

写真提供:時事

沿道建物からの落下物が危険

沿道建物からの落下物が危険

写真提供:時事

道路が壊れ、歩行者が車道にあふれて渋滞が発生

写真提供:時事

首都直下地震で一斉帰宅をすると……

 首都直下地震では、ほとんどの公共交通機関が止まってしまう。外出中の人々が居住地に向けて一斉に徒歩帰宅を開始すると、負傷や混乱などのさまざまな危険に遭遇する。

  • 路上や鉄道駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒などに巻き込まれる可能性。
  • 火災や沿道建物からの落下物等により負傷するおそれ。
  • 道路の混雑により、救助・救急活動、消火活動、緊急輸送活動などの応急対策活動が妨げられるなど、混乱が生じるおそれ。
  • 徒歩で帰る人々により、沿道では飲料水やトイレなどに対する大きな需要が発生。
  • とくに沿道の避難所などでは、飲料水やトイレなどを求めて徒歩帰宅者が訪れるうえに、地域の避難者も集まってくることから、徒歩帰宅者に対して十分な対応ができず混乱が生ずる可能性などが考えられる。

首都大学東京 都市環境学部 都市システム科学専攻 教授
中林 一樹
なかばやし いつき
昭和22年10月22日生まれ。東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。専門は、都市防災学・都市計画学・都市復興論

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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