神田川流域の水害から都民の命と暮らしを守る
神田川・環状七号線地下調節池
大雨のたびに水害を起こす神田川。東京都は、神田川流域の水害軽減を狙い、道路の下に雨水を溜める巨大なトンネル「環状七号線地下調節池」を着工。平成20年3月に完成した。
全長4.5kmのトンネル状の調節池は、北から妙正寺川、善福寺川、神田川と交差し、大雨により河川に流れ込んだ大量の雨水をすばやく施設内に貯留。貯まった雨水を河川に放流し、次の水害に備える。
調節池整備前の平成5年、台風11号では、総雨量288mm(時間雨量47mm)で、3117戸もの浸水被害が記録されたが、整備後の平成16年、台風22号では、総雨量284mm(時間雨量57mm)で浸水被害は46戸と水害の軽減に大きな効果を発揮した。
右/調節池の内径は、約12.5mあり、54万m3の雨水を貯留できる。平成9年4月から平成18年末までに、20回の流入実績がある。杉並区、中野区、渋谷区、新宿区で水害の軽減を実現した
左/取水施設では、河川から大量の雨水を取り込んで調節池に貯める。その後、元の河川に雨水を放流し、次の水害に備える
資料提供:東京都