2-7 緊急支援物資の備蓄
大規模災害発生時には、被災自治体において正確な情報把握に時間を要するとともに、民間の物資の供給能力が低下することなどから、被災自治体のみでは必要な物資を迅速に調達することが困難である。
このような場合に、国が被災都道府県からの具体的な要請を待たないで、避難所避難者への支援を中心に必要不可欠と見込まれる物資を調達し、被災地に物資を緊急輸送するプッシュ型支援により、避難所等へ物資支援を行っている。しかしながら、物資によっては、受注生産により製造しているものもあるため、調達まで時間を要するものもあり、このような物資を速やかに避難所へ届けるためには、常時備蓄しておく必要がある。
このため、令和元年度には、避難所において特に需要があり、受注生産となっている段ボールベッド及びそれに付随する段ボール間仕切りを1,500セット調達し、備蓄した。
政府としては、今後、プッシュ型支援の対象となる食料や毛布等の基本8品目に加えて、新型コロナウィルス感染症予防に必要な物資(マスク、消毒液等)についても、流通在庫等に応じて事前に必要な量を備蓄するとともに、内閣府の「物資調達・輸送調整等支援システム」や現地派遣職員からの報告等により、被災地の状況を把握の上、関係省庁と連携してプッシュ型支援を実施していく。