3-2 日本海溝・千島海溝の防災対策の検討
日本海溝・千島海溝(図表3-2-1)沿いの海溝型地震に対する防災対策については、冬期に地震が発生した場合には凍結や積雪により避難が難しくなることも想定し、政府全体で積雪寒冷地特有の課題を考慮した防災対策を重点的に進めてきた。東北地方太平洋沖地震の教訓も踏まえ、現在、最大クラスの地震・津波を想定した対策への見直しを進めている。
具体的には、巨大地震に対する防災対応を検討するためには、まず想定すべき最大クラスの地震・津波を決める必要があり、平成27年2月から理学・工学等の研究者から構成される「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会」にて、過去に発生した日本海溝・千島海溝沿いの海溝型地震に係る科学的知見に基づく各種調査結果等を防災の観点から幅広く整理及び分析し、想定すべき最大クラスの地震・津波について検討を進めている。
(参照:https://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/model/index.html)
図表3-2-1 日本海溝・千島海溝の位置