第1章 気候変動の状況
第1節 世界の状況
2017年の世界の年平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の偏差(1981〜2010年平均からの差)は+0.38℃(確定値)(20世紀平均基準における偏差は+0.74℃)で、1891年の統計開始以降、3番目に高い値となった。世界の年平均気温は、長期的には100年あたり約0.73℃の割合で上昇しており、特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっている。
世界の年平均気温偏差
世界各地の観測所で観測された降水量から計算した、2017年の世界の陸域の年降水量の1981〜2010年平均基準における偏差は+49mmであった。半球別に見ると、2017年の北半球の年降水量の偏差は+54mm、南半球の年降水量の偏差は+37mmである。
世界の年降水量偏差