特集「未来の防災」
第1節 少子高齢化時代と地域の防災力の現状
1-1 担い手不足の顕在化
地域の防災力を直接担っている消防団員は、長期的に減少しているとともに、高齢化が進んでいる(図表3、図表4)。消防団員数の減少や高齢化は、地域の防災力を直接担う人材の縮小とともに、防災力が必ずしも効果的に発揮されないなどが懸念される。
一方、住民による自発的な防災活動に関する組織である自主防災組織については、組織数及び活動カバー率(全世帯数のうち、自主防災組織の活動範囲に含まれている地域の世帯数の割合)は増加している(図表5)。