平成25年版 防災白書|第3部 第4章 2 治山事業


2 治山事業

農林水産省においては,安全で安心して暮らせる国土づくり,豊かな水を育む森林づくり,身近な自然の再生等による多様で豊かな環境づくりを図るため「森林整備保全事業計画」に基づき,治山事業を計画的,かつ総合的に推進する。

特に,近年の集中豪雨の頻発や地震等による大規模な山地災害の発生や生物多様性の保全に対する国民の関心の高まりを踏まえ,地域の安全・安心を確保するため,効果的・効率的な森林の再生のための治山対策を推進する。具体的には,山地災害を防止し,地域の安全性の向上を図るための治山施設の設置等を推進するとともに,重要な水源地や集落の水源となっている保安林等において,浸透・保水能力の高い森林土壌を有する森林の維持・造成を推進する。特に,東日本大震災以降,全国的に地震や津波等に対する地域住民の不安が高まっていることに加え,巨大な地震が発生した後は,震源域内の余震の発生,広範囲に渡る地震の誘発のおそれがあること等を踏まえ,東海・東南海地震等の被害想定区域や活断層周辺の山地における被害拡大の危険性が高い既存の崩壊箇所等への治山施設の設置等を実施する。

また,流木災害の防止対策等における他の国土保全に関する施策と連携した取組,既存施設の有効活用による迅速な復旧・コスト縮減対策,生物多様性の保全等に資する治山対策を推進する。

さらに大規模災害発生時には,被害箇所の調査や災害復旧についての助言を行う専門家の派遣等,森林管理局等による都道府県に対する支援を引き続き迅速・円滑に実施する。

2-1 国有林治山事業

国有林野内における治山事業を実施する。

25年度予算額
20,847百万円
24年度予算額
20,847
差引増△減
0

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内閣府政策統括官(防災担当)

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