次頁5 雪害対策
（1）雪氷災害の発生予測に関する研究
独立行政法人防災科学技術研究所においては，降雪・吹雪・雪崩等の雪氷災害を予測するシステムの開発を推進するとともに，雪崩等のハザードマップ作成手法の開発を推進した。特に，平成23年度においては，雪氷災害予測システムについて，予測対象地点・地域，相手機関及び配信方法の充実を行った。
（2）雪崩の発生に関する研究
独立行政法人森林総合研究所においては，積雪の物理特性の時間的な変化過程に基づく，表層雪崩の発生危険度評価手法の高度化を図った。また，雪崩の発生を検知するためのモニタリング観測を継続し，雪崩発生時の気象条件や雪崩の流下に関する調査研究を行った。
（3）雪害の防除に関する研究
独立行政法人土木研究所においては，雪崩発生危険度予測の精度向上に関わる調査研究を実施したほか，雪崩対策工事の合理的設計手法を検討するとともに，冬季の降雨に伴う雪崩災害の危険度評価技術の開発を行った。
（4）雪害対策に関する研究
独立行政法人土木研究所においては，冬期道路交通の安全性・効率性の向上を目的として，冬期道路管理の効率性，的確性向上技術の開発や冬期交通事故に有効な対策技術の開発に関する研究を行うとともに，雪氷災害を軽減するため，吹雪の視程障害予測や危険度評価技術等に関する研究を行った。