平成16年は,6月の台風第4号をはじめ,台風第6号,佐賀県における突風,7月における平成16年7月新潟・福島豪雨,平成16年7月福井豪雨,台風第10号・第11号及び関連する大雨,8月における台風第15号と前線に伴う大雨,台風第16号,9月における台風第18号,台風第21号,10月における台風第22号,台風第23号さらには10月23日の平成16年(2004年)新潟県中越地震と災害が相次いだ。これら観測史上最多の10個の上陸台風及び阪神・淡路大震災以来の最大震度7を観測した地震等により全国各地で人的被害・住家等への被害が生じた。また,林野火災による焼損面積は1,568haに達した。さらに,平成16年から平成17年にかけて降雪等による被害も発生した。平成16年に発生した災害のうち激甚災害に指定されたものは,表1−3−1 及び 表1−3−2 のとおり。
3 平成16年に発生した主要な災害とその対策等
3−1 佐賀県突風災害
(1)災害の状況
6月24日から27日にかけて,梅雨前線が九州北部に停滞し,活動が活発となっていた。佐賀県では大気の状態が非常に不安定となっており,気象レーダーの観測では,27日7時頃から佐賀県内を発達した積乱雲が東北東へ進み,7時20分頃佐賀市付近,7時50分頃鳥栖市付近に達している。こうした状況の下,6月27日朝,佐賀市,千代田町,神埼町,三田川町,鳥栖市西部で突風による被害が発生した。調査の結果,このうち佐賀市と鳥栖市西部で発生した突風はたつ巻と判断された。
この突風によって,負傷者15名,住家全壊15棟,住家半壊25棟,住家一部破損337棟の被害が発生した。
ライフライン関係においては,九州電力管内で延べ約6,300戸が停電となった。
この突風によって,負傷者15名,住家全壊15棟,住家半壊25棟,住家一部破損337棟の被害が発生した。
ライフライン関係においては,九州電力管内で延べ約6,300戸が停電となった。
(2)国等の対応状況
この災害について,被災者生活再建支援法に基づく被災者生活再建支援金支給制度を,適用日を6月27日として佐賀県佐賀市に適用した。