3−2 アジア防災センターの活動内容と今後の取組み



3−2 アジア防災センターの活動内容と今後の取組み

(1)アジア防災センターの活動
 アジア防災センターは,アジア地域の災害軽減に資するため,防災関連情報を共有する情報センターとして活動しており,24か国に及ぶメンバー国とのネットワークを構築して,多国間防災協力を推進している。
 インターネット上のホームページ( http://www.adrc.or.jp/別ウインドウで開きます )等を活用して,防災情報ネットワークを構築し,最新災害情報,災害対策事例,各国の防災体制,防災専門家や行政官等の人材情報等を体系的に集積,データベース化するとともに,各国へ発信している。また,世界中で20世紀に発生した自然災害の概況,アジア地域と他地域との比較,アジア地域で発生したすべての自然災害のリスト等を網羅したデータブックを発刊し,情報提供に努めている。
 また,ネットワーク形成の基本的要素であるヒューマンネットワークの形成のため,現地調査,アジア防災センター専門家会議等の開催を通じた防災行政の人的ネットワークの構築,防災に関する国際会議等への参加等を通じた関係機関との協力関係の樹立等を推進している。具体的には,毎年,アジア各国の防災担当責任者及び関係機関等の専門家を招聘した国際会議を開催し,参加者間の信頼関係の醸成と協力関係の強化を図るとともに,各国の防災情報並びにニーズとシーズに関する情報の共有化を推進している。また,メンバー国と共同して,防災研修や普及啓発等のプロジェクトを実施するなどアジア地域を中心とした防災力の向上に寄与している。

(2)第5回アジア防災センター国際会議
 平成15年1月に開催された第5回アジア防災センター国際会議では,アジア地域における多国間防災協力や防災情報共有化の推進を引き続き図っていくとともに,各国の防災力強化に向けた多様な連携として,[1]災害による被害を軽減するための教育,メディア,環境,開発,科学技術等の様々な分野との連携,[2]コミュニティーレベルの活動を強化するための地方政府,民間セクター,NGO,一般市民等多様な推進主体の参画と重層的な連携を推進していくために,アジア防災センターが核となり,国際的な協力体制を構築していくこととなった。


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内閣府政策統括官(防災担当)

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