7. 今後の検討の進め方


7. 今後の検討の進め方
 
(2) 震源モデルの検討
 
<前回の検討>
・「石橋モデル」を基本としている。
・「石橋モデル」では主に地殻変動データを断層モデルの検証として使用しており、その精度には限界がある。
・そのため、断層モデルは長方形の一様な比較的簡単なモデルとなっている。
・断層の位置を決めるにあたっては、フィリピン海プレートの形状を考慮しているが、当時のプレート形状についての情報はそれほど多くなく、仮定も含まれている。
 
<今回の検討>
・東海地域では観測体制の高密度化・高精度化が早くから進んでおり、データの蓄積が進んできた。
・その成果として、フィリピン海プレートの形状が詳細にわかってきた。
・さらに、プレート間の固着域についても明らかになりつつある。
・また、海底地形についてもデータの高精度化が進んでおり、駿河湾周辺の詳細な情報が得られるようになった。
・その他、地震震源に関して新たな学術的知見も得られている。
・これらは震源モデルを検討するにあたって重要な情報であるが、質、量ともに前回検討を行った当時に比べて飛躍的に向上している。
・このような状況を踏まえて、今回「東海地震」震源モデルの見直しを行い、地震被害の範囲等を検討するための前提としての現段階の最良のモデルを作成する。
 
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