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※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
全国地震工学シミ レーション(NEES)について
 

 賞CMS−0086605「地質・構造システムの力学現地調査に使う大型移動式シェーカーと関連計器」、オースティンのテキサス大学に2、937、036ドルが授与された。筆頭研究者は、ケネス H. ストコエ k.stokoe@mail.utexas.edu であり、共同研究者は、同校のクラーク R. ウィルソン、エレン M. ラジェである。この協力協定により、オースティンのテキサス大学(UT)に地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)地震工学フィールド実験サイトが開設される。テキサス大学(UT)は地震工学の地質、構造実験に使う新しい移動式大型フィールド機器を設計、購入、組み立て、設置、試運転、運転する。この機器は2004年までに、或いはそれより早期に可動し、遠隔観察、遠隔操作が可能な、国の共用地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)機器サイトとして管理され、2014年まで新しい地震工学研究テスト機能を提供する。地表付近の土壌物質の地震荷重に対する反応を知ることは、新しい構造を設計し、既存構造を改良する上で最も大切なことである。現在、土壌の液状化、陥没、横への広がり、現地増幅の予測は、ひずみの小さい実験室と現地でのテストに基づて行われているが、このようなテストでは大地震の時に生じる非線形ひずみのレベルが再現されない。移動式の大型フィールド機器は、地震発生時に匹敵するようなダイナミックな動きを土壌中に作り出すために開発される。この機器には大型の三次元移動式シェーカー1台、立方体の独立型三次元シェーカー2台、フィールド機器とマルチチャンネルデータ収集・処理システムを搭載した装置運搬車1台、遠隔参加用通 信機器が含まれる。大型三次元移動式シェーカーは、周波数範囲11〜200Hzで267kNまでの鉛直力、周波数範囲5〜200Hzで水平力133kNまで発生させることができる。2台の独立型立方体シェカーは、縦または横方向の力を発生することができる。1台の独立型立法体シェーカーは周波数が2.6〜800Hzで18kNの力を発生させ、もう一台のシェーカーは周波数が0.7〜125Hzで57kNの力を発生する。これらは建物の中や、液状化し易い堆積物の上で使う。特殊計器には、高周波加速度計、低周波加速時計、3軸1Hz受振器、間げき圧エネルギー変換器、高速データ収集機能、波形レコーダシグナル処理機能、ワイヤレス技術が含まれる。この機器はテキサス大学に置かれるが、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)の共用機器として、トラックに積んで米国中に運び再設置できる。この機器の用途は1)非線形地震反応と、土壌物質の液状化抵抗力の特徴をつかむ2)地質環境の有効ゾーン(1km〜2km、および3km遠方の300m〜500mの深さを含む)を効果 的、効率的に3D画像化する3)実際の地質設定値で大規模または原寸の土台や構造の力学反応を調査し、文書化することである。この機器を使ってフィールド実験をすれば、土壌物質と地震効果 の関連性について我々の基本的知識は多いに強化され、それによって今後の地震による人命損失、経済的損失を減らすことができるだろう。テキサス大学はこのフィールド機器を、同大学の研究プログラム、学部生と大学院生のカリキュラムと統合させ、外部研究者にも研修の機会を提供する。

 賞CMS-0086555 「レンセラーの100g-トン地質学遠心分離機に関する次世代地震工学実験機能のアップグレード、開発、統合」、レンセラー・ポリテクニクック研究所(PRI)に2、380、579ドルを授与。筆頭研究者は、リチャード・ドービー、dorbyr@rpi.eduで、共同研究者は、PRIのモザード・ゼハール、タレク H. アブダン、トーマス F. ジミーと、カルフォルニア大学サンディエゴ校のアフメッド-W.M.エルガマルである。プログラムに基づくこの協力協定により、レンセラーポリテクニック研究所(PRI)に地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)の地震工学研究機器サイトが設立される。PRIは同研究所の100g-トン地質遠心分離機のために新しい機器を設計、購入、組み立て、設置、試運転、運転し、これをアップグレードする。アップグレードされた遠心分離機は2004年までに、或いはそれより早期に可動し、遠隔観察、遠隔操作が可能な、国の共用NEES機器サイトとして管理され、2014年まで新しい地震工学研究テスト機能を提供する。レンセラー・ポリテクニクック研究所(PRI)の地質遠心分離機は1991年以来レンセラーポリテクニック研究所(PRI)の教職員、学生、その他の研究者が使ってきたものである。この遠心分離機は主にジョンソン工学センターのレンセラー・ポリテクニクック研究所(PRI)校内に置かれている。この賞によって次の機器が提供される(a)2Dフライトシェーカー1台(水平コンポーネントの試作品2台)、関連2Dラミナーボックス容器、これによりより実物に近い2Dモデルが可能となる(b)2Dシェーカーを安全に運転できるように遠心分離機を改良する(c)建設、掘削、杭打ち、土壌改良、コーンペネトレーション、静止・サイクイック荷重試験等のフライトオペレーションを、遠心分離機を止めずに実行できる自由度4段階のロボット1台、ロボットツール、関連ソフト(d)インターネットによる遠隔観察、遠隔操作のできる、ネットワーク利用データ収集システム、これは高速レンセラー・ポリテクニクック研究所(RPI)ギガビット・アースネット・バックボーンにリンクされる(e)高速カメラ2台、画像処理ソフト、コマーシャルセンサー(f)測定モデルレスポンスを解像する先進センサー(g)追加器具、特殊容器、その他の機器。アップグレードされた遠心分離機で、地震工学の3つの重要な問題を調査することができる、即ち、土壌液状化による縦方向への広がりとフローフェイラー、液状化と縦方向への広がりによる土壌構造の相互作用と基礎の反応、刷新的スロープ安定システムの地震作用。この賞には、カリフォルニア大学サンディエゴ校への副賞が含まれるているが、これは遠心分離機の遠隔観察、遠隔操作機能を開発中のパイロットプロジェクトに関するものである。レンセラー・ポリテクニクック研究所(PRI)はアップグレードした遠心分離機を使った実験を、同大学の研究プログラム、学部生と大学院生のカリキュラムと統合し、外部研究者にも研修の機会を提供する。

 

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