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※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
全国地震工学シミ レーション(NEES)について
 

地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)システムインテグレーション
 地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)のシステムインテグレーション(SI)受賞者は、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)システムを開発し、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーを実行する。全米科学財団(NSF)は2000年3月にいくつかの提案を受取り、慎重に検討した結果 、スコーピング研究賞を設けることにした。この研究は現在進行中で、2001年の2月中旬に結論がでる。全米科学財団(NSF)はこの研究の報告書を検討してから、SI賞の満額(1000万ドルまで)をこのスコーピング研究の受賞者に与えるかどうか決定する。そうでない場合は、新SI賞を巡って新たなコンペを始める。

 SI賞に基づいて、受賞者は地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)システムを設計し実行する。これには必要なシステムソフトとハードの確認、取得、統合作業が含まれる。また個々の機器サイトを地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーとネットワークさせるというプログラムの目標が達成されるように、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)機器サイトのハード、ソフト要件を確認する作業も含まれる。地震工学シミュレーションネットワーク(NEES) SI受賞者は、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)機器受賞者と協力して、コラボレートリーのネットワークコンセプトを最終決定する。全米科学財団(NSF)はSI受賞者が受賞後2年以内に、二つのサブシステムの作業プロトタイプを作り、2004年9月30日までに完全な地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)システムを完成させることを期待している。スコーピング研究賞(CMS-0084529 「地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)グリッド :先進地震実験とシミュレーションを行う分散バーチャル研究所」)は2000年8月、30万ドルをアバーナシャンペインのイリノイ大学(UIUC)に授与した。筆頭研究者(PI)はトーマス I. プルードホーム博士 tip@ncsa.uniuc.edu で、共同研究者はイアン・フォスター(シカゴ大学、アルゴン国立研究所)、イアン D. パーソンズ(UIUC)、カール・ケッセルマンとジャン・ピエール バーデット(両者共南カリフォルニア大学)である。この賞は、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーの地震工学シミュレーション(NEES)システムの詳細なユーザ要件、ハードおよびソフト技術、必要なサーポート基盤を決める6ヶ月に亘るスコーピング研究に与えられる。地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーは、高性能ネットワークを通 じて、シェークテーブル、遠心分離機、津波タンク、大規模実験システムなどの分散化された地震工学研究機器や、フィールド実験装置、監視装置に接続される。 また地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーは、実験データの管理レポジトリーを提供し、遠隔観察、遠隔操作を通 じて地震工学実験への参加を可能にし、計算と分散シミュレーションも可能にする。スコーピング研究は実験工学界のニーズだけでなく、2004年以降地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーが利用できるようになる先進ネットワーキング、データ管理、計算技術のニーズも確認する。この情報に基づいて、このプロジェクトはシステムアーキテクチャ、詳細なシステムデザイン、地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コラボレートリーの実施プランを開発する。

 

地震工学シミュレーションネットワーク(NESS)のフェーズ1機器
 フェーズ1コンペの3つの賞は既に発表されたが、その他の賞も2001年1月までに発表される。すべての地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)機器サイトは高性能ネットワークでNEESコラボレートリーに接続される。共用アクセスとトレーニングも地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)コンソーシアムを通 じて調整される。次に最初の3つの賞について簡単に説明する。

 賞CMS-0086566 「地震工学シミュレーションネットワーク(NEES)地質学遠心装置」 カリフォルニア大学デービス校に4、614、294ドルを授与。筆頭研究者はブルース L. カッター blkutter@ucdavis.edu. で、共同研究者は、いずれもデービス校のS. J. ベン・ヨー、ダニエル・ウィルソン、ロス W. ブーランガー、スティーブン A. ベリンスキーである。この協力協定により、NEES地震工学研究機器サイトがカリフォルニア大学(UC)デービス校に開設される。カリフォルニア大学(UC)デービス校は同校の既存の地質学遠心分離機用に新しい機器を設計、購入、組みたて、設置、試運転、運転し、それをアップグレードする。アップグレードされた遠心分離機は2004年までに、或いはそれより早期に可動し、遠隔観察、遠隔操作が可能な、国の共用NEES機器サイトとして管理され、2014年まで新しい地震工学研究テスト機能を提供する。この遠心分離機は、カリフォルニア大学デービス校の2マイル西方にある地質モデルセンターに設置されており、1966年以来同校の教職員、学生、他の研究者が使っているものである。デービス校はこの遠心分離機の格納、操作施設と、新しい機器を保管する施設の基盤を改良する。この賞は次の機器を提供する:

遠心分離機を80gまで運転できるように改造する
既存の水平シェーカーのアップグレード
大型のヒンジ式プレート容器1個
ニ軸縦横シェーカー1台
杭、硬度計、ディープソイルバイブレター、ビデオ調査装置等のテスト装置を遠心分離機を止めずに設置もしくは運転できる自由度4段式のロボット1台、ロボットツール、関連ソフト
インターネットで遠隔観察、遠隔操作できるネットワークを使ったデータ収集システム、これは同校のギガビット・アースネット・バックボーンを通 じて提供される
高解像度映写システム付きデータ視覚化機能
二重軸デジタルMEMS加速度計20台のストランド10本、これは統合Mico装置に与えられたサブアワードで開発される
断層撮影画像ツール/方法、地質テストツール/方法、これはジョージア工科大学に与えられた副賞で開発される。

 遠心分離機のアップグレードで実現される機能によって研究者は、地震工学の重要な問題を調査できるようになる、それらの問題とは、軟質土壌や液化し易い土壌での地層構造の相互作用、ブリッジ構造、産業施設、ライフライン施設、スロープ、堤防ダムに縦揺れが及ぼす影響、液状化の危険を軽減するための土壌改良法などである。カリフォルニア大学デービス校は、アップグレードされた遠心分離機を使う実験を同校の研究プログラム、学部生と大学院生のカリキュラムと統合させ、外部の研究者にも研修の機会を提供する。

 

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