高知訓練・実施結果
概要
高知県内では、市町村社協やNPOなどで構成する「県域支援ガイドライン検討会」を設置し、大規模災害時の各市町村間の広域的な連携のあり方を検討し、「ガイドライン」を策定している。現段階のガイドラインでは、大規模災害発生後に、まず沿岸部の市町村を、中山間地域の市町村が支援し、その後、県内数カ所にバックヤード拠点を設置し、県内5ブロックの管内での連携等を進めていくことになっている。
訓練では、県内5ブロックに分かれて、それぞれ県内・県外の参加者がワークを行ったほか、県ボランティア本部での役割についても意見交換を行った。
目的
- 広域大規模災害において、沿岸部等の被害の様相をイメージし、支援活動を検討する機会とする
- 高知県内では、広域大規模災害を想定し、災害時の各市町村間の広域的な連携のあり方を検討し、「ガイドライン」を作成している。訓練を通じて、ガイドラインで検討している「バックヤード拠点」「高知県災害ボランティア活動支援本部」の機能・役割を検討する
- 様々な支援の視点から取組を考えることで、災害時の多様なボランティア活動や様々な担い手の連携について考える機会とする
- 広域大規模災害時のボランティア活動における広域連携を検討するための訓練モデルと位置づけ、訓練の準備、運営などを検証する
プログラム
【1日目】
- 13:00-13:20
- (1)開会
主催あいさつ、オリエンテーション - 13:20-13:50
- (2)被害想定について
レクチャー 南海トラフ巨大地震 被害想定について
解説:川島拓人氏(高知県危機管理部南海地震対策課) - 13:50-14:20
- (3)ガイドラインについて
レクチャー 大規模災害時における広域連携によるボランティア活動支援のガイドラインについて
解説:間章氏(高知県ボランティアNPOセンター センター長) - 14:20-16:00
- (4)被害、復旧プロセスをイメージする
- レクチャー 被害の様相をイメージするポイント
解説:小村隆史氏(常葉大学 社会環境学部 准教授) - ワーク 地図に被害情報を書き込む
- ワーク 復旧プロセスを考えるる
※県内5ブロックにわかれて、県内・県外参加者で広域大規模災害の被害等について話し合い、地図や模造紙にとりまとめ
- レクチャー 被害の様相をイメージするポイント
- 16:10-17:00
- (5)ワークの共有・ふりかえり
【2日目】
- 09:30-09:45
- (1)オリエンテーション
1日目のふりかえり、2日目プログラム概要の説明 - 09:45-11:30
- (2)課題に連携して対策を考える
高知県災害ボランティア活動支援本部(県V本部)、県内5ブロックに分かれて、それぞれ発災後の対応について考える。 - 11:30-12:00
- (3)支援の視点について
レクチャー 支援のすきまにいる被災者を見つける
解説:浦野愛氏(特定非営利活動法人レスキューストックヤード常務理事) - 13:00-14:30
- (4)様々なニーズへの対応を考える
実際にあったニーズをもとに、市町村・県それぞれの単位で対応策を考える。 - 14:30-15:30
- (5)ふりかえり