防災の動き

子ども霞が関見学デー

平成29年8月2日、3日の2日間にわたり、「子ども霞が関見学デー」が開催されました。内閣府(防災担当)では、「災害への備えに関する展示コーナー」と「子ども災害対策本部」の2つのプログラムを行い、参加者に実際に体験しながら防災について学んでもらいました。

「災害への備えに関する展示コーナー」では、備蓄食、マンホールトイレ、段ボールベッド等の展示、「地震への備え」の動画の上映、防災に関するクイズを行いました。参加者は実際に備蓄食を手に取ってみたり、段ボールベットに寝転んでいただき、「段ボールなのに頑丈で驚いた」などの感想をいただきました。また、子どもには少し難しいと思われた防災に関するクイズでしたが、ほとんどの子どもが全問正解するなど、子どもの頃から防災に触れている現状を確認できました。

もう一つのプログラムである「子ども災害対策本部」は、子どもたちが各省庁の大臣に扮し、臨場感のある災害対応シミュレーションを通じて、防災に関する知識や興味を持ってもらう体験型のプログラムです。

毎年、定員を超える多数の応募があり、今年は抽選で選ばれた25名が子ども大臣として政府の災害対応を体験しました。災害時に実際に使用する「災害対策本部会議室」を会場に、子ども大臣は各省庁の防災服を着用して、本番さながらの状況で臨みました。

「子ども災害対策本部」の第一部は、首都直下地震により建物の倒壊や行方不明者が多数発生しているとの想定でシミュレーション映像を上映し、大規模な地震によってどのような事態が起きるのか子どもたちに学んでもらいました。建物の倒壊、火災、津波などのリアルな映像を子どもたちは真剣な表情で鑑賞していました。その後、各子ども大臣から各省庁の災害時の役割と活動状況について報告してもらいました。子供たちは、シミュレーション映像がリアルなこともあり、はじめは緊張した表情でしたが、活動状況を報告する際は、大臣になりきってしっかりと発言していました。

質疑応答の時間では、「防災服は実際に大臣が着用したものですか」といった質問や「災害の情報は誰がどのように集めるのですか」といった大人顔負けの鋭い質問まで、思わず考えさせられてしまうような質問が飛び交い、時間が不足するほどの盛況ぶりとなりました。

「子ども災害対策本部」の第二部では、防災教育として三択形式のクイズを行い、津波発生時の避難、災害時伝言ダイヤル、家庭での防災対策について出題しました。特に災害時伝言ダイヤルの番号を当てるクイズは難問だったのか答えが分かれてしまいました。答え合わせは実際に電話をかけて行い、正解した子どもたちからは歓声があがりました。「171(イナイ)」という語呂合わせを使った覚え方も紹介し、楽しみながら防災について学んでもらいました。

イベント終了後には、同伴された保護者の方からも多くの質問があり、「親子揃って防災について考える機会となった」という意見をいただくなど、盛況となりました。

大臣になりきり、災害時の活動報告をする子供たち
大臣になりきり、災害時の活動報告をする子供たち

〈内閣府(防災担当)総括担当〉

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