防災 Q&A‐内閣府防災情報のページ

Q:防災対策をやりすぎるとお部屋のイメージが変わるようで不安です。

インテリアの楽しみと安全性を両立させる方法は素材が決めてです。

地震の大きな揺れでケガをしないために、室内の安全対策は大切。このことを理解はしていても、お部屋の雰囲気を損ねてしまうことにストレスを感じる人もいます。我慢や、無理をすると長くは続きませんから、毎日目にするものでストレスを感じないようにしたいものです。
そこで、お勧めするのがインテリアを楽しみながら安全性を高める方法です。
たとえば、家族の写真を飾るのが好きな方は、ガラスや銀製といった重いフレームから、軽くて壊れない布や革製に変えてみてはいかがでしょう。フレームだけでなくガラス板もアクリルシートに変えれば床に落ちても飛散することはありません。照明は、地震を考えれば直付けタイプがお勧めですが、吊り下げ照明がお好みの方は、カバーが和紙やシリコン素材の素敵なデザインのものを選ばれてはいかがでしょう。
他にも、ティッシュカバーをレースに、掛け時計は針と数字を直接壁に貼るシンプルでスタイリッシュなタイプに、壁が寂しいときは額縁ではなく、ウォールシール(インテリア用のシール)で華やかにするなど、商品を選ぶ際に素材を意識しましょう。軽くて、床に落ちても鋭利に割れない、飛び散らない素材に代えるだけで、安全性がぐっと高まります。
このような素材は案外様々なお店で発見できて、見ていてなかなか楽しいものです。心地よい暮らしのために、気負わず楽しみながら防災を取り入れてみてください。

説明図

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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