平成27年版 防災白書|第1部 第1章 第1節 1-5 災害教訓の伝承


1-5 災害教訓の伝承

岩手県宮古市重茂姉吉地区では、昭和三陸地震(昭和8年)の津波被害の教訓を刻んだ石碑(大津波記念碑)が建てられており、「此処より下に家を建てるな」との文字が刻まれている。この石碑より高い場所に住居を構えていた住民は、東日本大震災の津波による建物被害を受けなかったことが示すように、過去の災害の教訓・伝承を次世代に受け継いでいくことは、災害被害を軽減する上で重要である。

大津波記念碑(岩手県宮古市重茂姉吉地区)大津波記念碑(岩手県宮古市重茂姉吉地区)

平成25年3月より、総務省と国立国会図書館は、東日本大震災に関するあらゆる記録・教訓を次の世代へ伝え、被災地の復旧・復興事業、今後の防災・減災対策に役立てるために、東日本大震災に関するデジタルデータを一元的に検索・活用できるポータルサイト「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」を公開している。

また、平成27年2月には、内閣府において、災害情報の収集、保存及び活用の在り方並びに大規模災害についての情報を収集し保存する仕組みに関する諸課題を検討するため、「大規模災害情報の収集・保存・活用方策に関する検討会」を開催した。


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