6 平成23年11月からの大雪等
(1)災害の状況
平成23年11月から平成24年にかけては,冬型の気圧配置が強く寒気の影響を受けやすかったため,北日本から西日本にかけて冬の平均気温が低く,日本海側ではたびたび大雪となり,ここ10年間では「平成18年豪雪」に次ぐ積雪となった。
この大雪により,主に屋根の雪下ろし等,除雪作業中の事故等で死者132人及び負傷者1,980人の人的被害が発生した。また,住家被害については,住家全壊13棟,住家半壊8棟,住家一部破損493棟,床上浸水3棟及び床下浸水55棟が発生した。
ライフライン関係では,都市ガスは,長野県野沢温泉村で供給に支障が生じ,上水道は,5,525戸で断水した。通信関係では,携帯電話の基地局が停波した。
道路については,高速道路3路線及び直轄国道3区間で通行止めとなった。
鉄道については,3事業者5路線で運転休止となった。
農林水産関係では,林地荒廃2箇所,治山施設1箇所等に被害が発生した。
文教施設等では,国立学校施設5校,公立学校施設13校,私立学校施設2校,社会教育・体育,文化施設等22施設及び文化財等6件の被害が発生した。