1 災害を受けやすい日本の国土



第1章 我が国の災害の状況

1 災害を受けやすい日本の国土

 我が国は,その位置,地形,地質,気象などの自然的条件から,台風,豪雨,豪雪,洪水,土砂災害,地震,津波,火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっている。
 世界全体に占める日本の災害発生割合は,マグニチュード6以上の地震回数20.8%,活火山数7.0%,死者数0.4%,災害被害額18.3%など,世界の0.25%の国土面積に比して,非常に高くなっている( 図1−1−1 )。
 有感地震は,平成17年は1,712回(平成16年は2,257回)であった。また,火山については,平成17年は桜島,三宅島,阿蘇山など5つの火山において噴火が観測された。

(1)台風,豪雨,豪雪

 我が国は,おおむね温帯に位置し,春夏秋冬のいわゆる四季が明瞭に現れる。そして,四季の様々 な気象現象として現れる台風,大雨,大雪などは,時には甚大な被害をもたらすことがある。
 春から夏への季節の変わり目には,梅雨前線が日本付近に停滞し,活動が活発となって多量の降雨をもたらす。
 また,夏から秋にかけて,熱帯域から北上してくる台風は,日本付近の天気に大きな影響を及ぼしており,毎年数個の台風が接近(年平均10.8個),上陸(年平均2.6個)し,暴風雨をもたらしたり,前線の活動が活発となって大雨を降らせたりする。
 冬には,シベリア大陸から吹き出す乾燥した強い寒気が日本海上で水蒸気の補給を受け,日本海側の地域に世界でもまれに見る大量の降雪・積雪をもたらし,しばしば豪雪による被害が発生している。

(2)洪水,土砂災害

 我が国は,その急峻な地形ゆえに,河川は著しく急勾配であり,ひとたび大雨に見舞われると急激に河川流量が増加し,洪水などによる災害が起こりやすくなっている。特に,洪水時の河川水位より低い沖積平野を中心に人口が集中し,高度な土地利用が行われるなどの国土条件の特徴と相まって,河川の氾濫等による被害を受けやすい。
 また,我が国は,急峻な山地や谷地,崖地が多い上に,地震や火山活動も活発である等の国土条件に,台風や豪雨,豪雪に見舞われやすいという気象条件が加わり,土石流,地すべり,がけ崩れ等の土砂災害が発生しやすい条件下にある。特に,近年の林地や傾斜地又はその周辺における都市化の進展など土地利用の変化と相まって,土砂災害による犠牲者は,自然災害による犠牲者の中で大きな割合を占めている。

(3)地震,津波,火山災害

 地震の震源と火山のほとんどは,ともに地球上の特定の場所に帯状あるいは線状に細長く分布している。これらの分布と世界のプレートの分布を比較すると,地震の震源や火山の集中しているところのほとんどにはプレートとプレートの境界があることが分かる( 図1−1−2図1−1−3 )。
 我が国は,海洋プレートと大陸プレートの境界に位置しているため,プレートの沈み込みにより発生するプレート境界型の巨大地震,プレートの運動に起因する内陸域の地殻内地震などが発生している。
 また,四方を海に囲まれ,海岸線は長く複雑なため,地震の際の津波による大きな被害も発生しやすい。
 さらに,我が国は,環太平洋火山帯に位置し,全世界の約7%にあたる108の活火山が分布している。
 これらの一方,自然災害をもたらす自然の力は,火山周辺地域における温泉や美しい風景,豊かな水資源などの恵みをもたらしている。有珠山の周辺のように,「火山との共生」を目指した地域づくりを行っているところもみられる。

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