プッシュ型支援とは
大規模災害発災当初は、被災地方自治体において正確な情報把握に時間を要すること、民間供給能力が低下すること等から、被災地方自治体のみでは、必要な物資量を迅速に調達することは困難と想定されます。
このため、国が被災府県からの具体的な要請を待たないで、避難所避難者への支援を中心に、被災者の命と生活環境に不可欠な物資(基本8品目等)のほか、避難所環境の整備に必要な物資、熱中症対策に不可欠な冷房機器、感染症対策に必要なマスクや消毒液等を調達し、被災地に緊急輸送しており、これをプッシュ型支援と呼んでいます。
<基本8品目>
食料 | 大人用のおむつ |
毛布 | 携帯トイレ・簡易トイレ |
乳児用粉ミルク又は乳児用液体ミルク | トイレットペーパー |
乳児・小児用おむつ | 生理用品 |
新物資システム(B-PLo)とは
内閣府では、令和2年度から、「物資調達・輸送調整等支援システム」の運用を開始しています。平時には地方公共団体の物資の備蓄状況を簡便・迅速に把握できるほか、発災時には国・地方公共団体・民間事業者等の間で、物資の調達・輸送等に必要な情報を共有し、調整を効率化することで、迅速かつ円滑な被災者への物資支援を実現しています。
これまで利用者から寄せられた意見や、令和6年能登半島地震で生じた課題等を踏まえて、現行の物資調達・輸送調整等支援システムの機能を踏襲しつつ、さらなる視認性及び操作性の向上や、円滑な物資支援が可能となるよう、新たに機能を追加した「新物資システム(呼称B-PLo(Busshi Procurement and Logistics support system))」を令和7年4月より運用開始します。