発表１

・春日学区は住民約2,500人の地域だ。京都は昔から、植木鉢の水を含んだ土をいざという時消火に使うなど、防災の知恵の蓄積がある。私達は「住みなれた地域で、いつまでも暮らし続ける地域づくり」を目標に、「自治」「福祉」「防災」を三位一体として、それらの相乗効果で活動を発展させてきた。
・諸活動においては『人それぞれに応じた活動』を用意することを基本において、「元気な人」「外出が苦手な人」「虚弱な人」「支えが必要な人」それぞれに対応した多くの教室を開催し、どういう住民でもさまざまな形で地域活動に参加できるようにしている。
・具体的にいくつか活動をご紹介すると、『福祉防災地図』は学区の住居地図に防災に関わる消火栓や避難場所の位置、日常の心得や備品のチェック事項、緊急時の連絡先などを記したマップで、昭和58年に初版を作成、以降２年毎に改訂版を発行している。これに災害時要援護者の居宅を記入し、地域の見守り活動にも使えるものだ。
・また、私達は住民主導により関係機関との連携の中で活動を行うことを基本的な考え方としており、定期発行している『春日だより』は学区の行事のお知らせとともに、各種行政機関からの提供情報に多くの誌面を割いている。
・防災活動の重要性が言われているが、地域の活動はあまり進んでいないのが実態だ。このためには、行政は地域の活動待ちでなく、具体的な方法を示しながら、地域に対し積極的に働きかけを行うことが大事で、また縦割りでなく区行政・福祉・消防などが連携体制をとるべきだと思う。また、自主防災会同士の情報交換や連携が必要で、上京区では自主防災会の連合会を設置し、活動発表会や合同防災訓練を長年続け、全体の底上げも図っている。