01.2001年7月に、西山火口散策路がオープンし、観光復興に大きく貢献した。

 【区分】
第6期 第5期以降も続く課題(噴火後1年以降)
6-03.復興に向けた取り組み
5.地域産業の再生
【教訓情報】
01.2001年7月に、西山火口散策路がオープンし、観光復興に大きく貢献した。
【文献】
◆このほか特筆すべき活動として、西山火口散策路のオープンがあげられるであろう。これは火口を間近に見ることのできる歩道を整備することで、火山災害への認識と自然観察の機会を広く提供するとともに、新たな観光資源としても利用しようという発想で企画されたものであった。町職員が視察したところによると雲仙国立公園においては環境省の予算で整備された散策路が設置されているが、洞爺湖温泉では当面独自の財源は見当たらず、大きな投資をすることは困難な状況にあった。このため、資材はJRの枕木廃材を格安で譲り受け、労力はボランティアに頼って建設された。2000年9月に工事を開始し、観光協会、建設業協会、町役場職員らが休日を利用して建設に従事し、2001年の7月にオープンしている。虻田町観光課によるとオープン以来2001年の半年間だけで40万人がこれを訪れ、2002年には4月20日から11月10日までの開業期間に56万8,000人に達し、観光復興に大きく貢献している。[奥田仁「有珠山噴火と虻田町の観光・雇用」『開発論集 第72号』 北海学園大学開発研究所(2003/6),p.44-45]
西山火口散策路(提供:北海道)
写真 西山火口散策路(提供:北海道)

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