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04.火山防災について学ぶための教材『有珠火山防災教育副読本』が、火山学者や地域教育者が中心となり作成された。

 【区分】
第6期 第5期以降も続く課題(噴火後1年以降)
6-03.復興に向けた取り組み
4.有珠山を理解する環境づくり
【教訓情報】
04.火山防災について学ぶための教材『有珠火山防災教育副読本』が、火山学者や地域教育者が中心となり作成された。
【文献】
◆伊達・虻田・壮瞥の小中学校の教諭らをメンバーにした有珠火山防災教育副読本作成検討会(座長・宇井忠英北大大学院教授)が作製作業を進めてきた小学生版副読本「火の山の響(ひびき)」がこのほど完成した。絵や図を多用、2000年噴火を経験した子どもたちの作文を取り入れた。
副読本作製は、2000年噴火被害の復旧・復興事業に取り組む室蘭開発建設部のソフト事業。検討会メンバーの3市町の小中学校教諭7人が中心となって議論。宇井教授がコーディネーターとして、三松正夫記念館長の三松三朗さんがアドバイザーとして参加。昨年11月には住民ワークショップを開催、意見を聴いた。
完成した副読本は、A4判の42枚がバインダーにとじられており、訂正加除に便利で、授業に応じて組み合わせしやすいカード式のつづりにした。
2000年噴火について多く書かれている。前兆地震、火山観測所の対応、避難、住民の安全のために働く人々、仮設住宅、防災ラジオ、全国から寄せられた支援の手、泥流に埋まった小学校、除灰活動、道路や鉄道の復旧など。
避難はさまざまな物品のイラストを載せて「何が必要かな、考えてみよう」と問い掛けている。有珠山の特性や噴火履歴についても詳しく、身を守る知恵と山の恵みを教えている。
1000部が作製され、伊達、虻田、壮瞥の小学校5、6年生全員に配布される。中学生用は15年度中に完成する予定。
[『室蘭民報』(2003/3/26朝刊)]
◆室蘭開発建設部が作成する「有珠山火山防災教育副読本」の本年度第3回の検討会が30日、壮瞥町洞爺湖温泉の洞爺翠湖荘で開かれ、年度内の中学生版完成に向け、委員らが最終チェックを行った。
2000年有珠山噴火の教訓を次世代に伝えるため、室蘭開建が伊達、虻田、壮瞥3市町の小、中学校教諭の協力を得て作成を進めている。火山専門家の宇井忠英北大大学院教授らも全面協力しており、既に15年3月に小学生版と教師用は完成し配布、現在は中学生版と教師用の作成作業が行われている。
この日は宇井教授、三松正夫記念館の三松三朗さん、北海道開発局の吉井厚志地方整備課長、各校教諭ら20人余が参加。これまでの議論や、昨年11月に開かれた「副読本を語る集い」などで寄せられた意見を踏まえて手直しされた有珠山副読本案を最終確認。
参加した委員らは、各章の細かい検証や写真、字句の差し替え個所を確認していた。今後細部の調整を経て、副読本は3月に完成する見通し。
[『室蘭民報』(2004/1/31朝刊)]

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