【区分】
第6期 第5期以降も続く課題(噴火後1年以降)
6-03.復興に向けた取り組み
1.災害復興方針・復興計画
【教訓情報】
04.北海道は、住宅移転促す地域・Cゾーンの設定を「白紙」に戻すと発表した。
【文献】
◆有珠山周辺地域の将来の噴火被害を防ぐため、危険地域から住宅の移転を支援する地域を「Cゾーン」と設定する土地利用区分問題で、道と伊達市、胆振管内虻田町、壮瞥町は27日、伊達市内で会見し、Cゾーン設定を白紙撤回すると発表した。撤回の理由は(1)住宅移転への国の支援が得られないこと(2)住民の理解が得られなかったこと——で、今後、防災マップに基づいて災害に強いまちづくりを目指す。
道と3市町は、00年3月の有珠山噴火の教訓から、将来の噴火被害を最小限に防ぐため、土地利用区分を設けることで合意。将来、被災が予想される地域をCゾーンとし、住宅移転を支援できるよう、活動火山対策特別措置法の改正を国に要請していた。
しかし、国は02年12月、「人が住めない地域が対象では、他の法令とのバランスが取れない」と難色を示した。道と3市町は独自の移転支援策を模索したが、地元住民がCゾーンの設定に強い抵抗をみせた。
今回の白紙撤回について、長崎良夫虻田町長は「Cゾーンになることで危険な地域とみなされ、住民の抵抗が強かった」とし、菊谷秀吉伊達市長は「Cゾーンに入っていた地域への地域振興策は予定通り行う」と語り、山中漠壮瞥町長は「既に防災マップに基づいてまちづくりを進めており、復興計画に大きな変更はない」と話した。
[『毎日新聞』(2004/2/28朝刊)]
第6期 第5期以降も続く課題(噴火後1年以降)
6-03.復興に向けた取り組み
1.災害復興方針・復興計画
【教訓情報】
04.北海道は、住宅移転促す地域・Cゾーンの設定を「白紙」に戻すと発表した。
【文献】
◆有珠山周辺地域の将来の噴火被害を防ぐため、危険地域から住宅の移転を支援する地域を「Cゾーン」と設定する土地利用区分問題で、道と伊達市、胆振管内虻田町、壮瞥町は27日、伊達市内で会見し、Cゾーン設定を白紙撤回すると発表した。撤回の理由は(1)住宅移転への国の支援が得られないこと(2)住民の理解が得られなかったこと——で、今後、防災マップに基づいて災害に強いまちづくりを目指す。
道と3市町は、00年3月の有珠山噴火の教訓から、将来の噴火被害を最小限に防ぐため、土地利用区分を設けることで合意。将来、被災が予想される地域をCゾーンとし、住宅移転を支援できるよう、活動火山対策特別措置法の改正を国に要請していた。
しかし、国は02年12月、「人が住めない地域が対象では、他の法令とのバランスが取れない」と難色を示した。道と3市町は独自の移転支援策を模索したが、地元住民がCゾーンの設定に強い抵抗をみせた。
今回の白紙撤回について、長崎良夫虻田町長は「Cゾーンになることで危険な地域とみなされ、住民の抵抗が強かった」とし、菊谷秀吉伊達市長は「Cゾーンに入っていた地域への地域振興策は予定通り行う」と語り、山中漠壮瞥町長は「既に防災マップに基づいてまちづくりを進めており、復興計画に大きな変更はない」と話した。
[『毎日新聞』(2004/2/28朝刊)]