04.JR室蘭本線の通常運転を再開した。

 【区分】
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-06.都市基盤・サービスの復旧
4.鉄道の復旧
【教訓情報】
04.JR室蘭本線の通常運転を再開した。
【文献】
◆6月8日、青森(6月7日23時08分)発札幌行急行「はまなす」を洞爺駅に臨時停車させ安全確認を行い、旅客一番列車として送り出し念願の室蘭本線24時間全面運行を再開した。北入江信号場~洞爺間については時速45㎞の徐行運転という制約はあったもののこの日以来、室蘭本線は、札幌~函館間の特急22本、本州直通定期夜行寝台列車6本、札幌~青森間急行2本、札幌~函館間夜行列車2本、普通列車21本及び貨物列車46本のほぼ平常ダイヤを取り戻すことができたのである。なお、室蘭本線の24時間運行復活に伴って、山線廻りで残されていた夜行列車、夜間帯にかかる特急「北斗」及び貨物列車の迂回運転も終わりを遂げた。
実に71日振り。火山の噴火という自然の脅威のなか、様々な困難に打ち勝って北の大動脈はみごと復活を遂げたのである。[『有珠山噴火 鉄道輸送の挑戦』 JR北海道(2001/3),p.90]
◆有珠山の噴火で見合わせていたJR室蘭線洞爺−長和間の夜間運行が〔6月〕8日未明から再開され、全列車のダイヤが71日ぶりに完全復旧した。同線は札幌と函館を結ぶ大動脈で、貨物列車も24往復に戻った。
JR北海道では同区間では低速運行し、夜でも線路にゆがみがないか確認できるよう線路に反射板を設置する対策を取った。(中略)
JR北海道によると、噴火のためこれまで計約4100本の列車が運休し、約31万人の足に影響が出た。同社の4−5月の損害は計20億円。JR貨物の損害も4月だけで16億に上った。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.240]

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