02.虻田町の避難指示区域(カテゴリー1)の避難住民に対する車上視察を実施した。

 【区分】
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-03.長期避難と避難所生活
1.短時間帰宅・一時帰宅などの実施
【教訓情報】
02.虻田町の避難指示区域(カテゴリー1)の避難住民に対する車上視察を実施した。
【文献】
◆虻田町の避難指示地域(CI地域)の避難住民を車上(自衛隊車両)から自宅周辺の視察を実施した。
6月27日11:00~16:30洞爺湖温泉地区西・東(火口周辺)(70世帯70名)実施
6月29日11:00~16:50洞爺湖温泉地区西・東(火口周辺)(50世帯58名)実施
7月12日13:15~14:00洞爺湖温泉地区西側(火口周辺)(10世帯20名)実施
(CI特別活動(荷物搬出)から車上視察に切替実施)[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.90]
◆陸上自衛隊の装甲車による洞爺湖温泉地区西側の火口周辺(カテゴリー1)の住民視察は、雨の中、予定通り行われた。集合場所の珍小島駐車場に集まった住民は、町職員から注意事項の説明を受け、ヘルメットなどを着用。70世帯70人が装甲車3台に6人ずつ分乗し、5グループに分かれて視察した。噴火以来、一度も立ち入りを許されていなかった町営浴場やすらぎの家付近まで向かったが、雨のため正味10分間の視察となった。
町営団地の1号棟に住んでいたホテル従業員(中略)は視察を終え、「自衛隊の方が頑張って入ってくれたが、平屋の家が屋根近くまで灰に埋まっていた」という。「ここが最後の場所と決めていたが、仕方のないことだ。一緒に行った人たちも残念そうで、涙が出そうだった」と視線を落した。「本部にも要請していますが、せめて家から出せるものを早く出したい」と訴えていた。
装甲車による視察は28日も行われ、西山団地方圏31人、桜ヶ丘団地方面42人の住民が、それぞれ車上視察する予定。一方、温泉地区東側・虻田商工会支所付近などの住民96人の一時帰宅は、雨のため29日に延期となった。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.253]
写真 車上視察の状況(提供:陸上自衛隊)

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.