【区分】
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-02.防災関係機関等の対応
5.学識経験者による対応
【教訓情報】
02.6月1日、宇井、岡田教授参加による、被災者住民対象の「火山活動現状報告会」を開催した。
【文献】
◆北大の岡田弘教授と宇井忠英教授が虻田町の「噴火の現況説明会」で、危険な状態が続いていることを指摘する一方で、「泉地区は火山活動の様子を見ながら、大切な物を取りに行く対策が必要」との見解も。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.27]
◆有珠山(732メートル)の噴火で、人口のほぼ3割の約3300人が避難している虻田町で1日夜、火山専門家による住民説明会が開かれた。同様の説明会は5月6日に壮瞥町で行われたが、虻田町では初めて。北海道大有珠火山観測所の岡田弘教授らが火山活動の現状と今後の見通しを説明し、「今の状況が続けば、終息は意外に早いかもしれない」との見方を示した。
避難指示が続く同町の洞爺湖温泉地区などの住民は再三、一時帰宅の拡大や避難指示の緩和を求めており、会場の虻田小学校体育館には約1000人の住民が詰めかけた。噴煙を上げる火口を上空から撮影したビデオ映像を流し、岡田教授と北大大学院の宇井忠英教授が説明。住民の質問にも答えた。
この中で、岡田教授は「隆起が止まり、沈降に変わると、火山活動は終わる」とし、現状では隆起速度は横ばいだが、このままの状況が続けば終息に向かう可能性に言及した。また、宇井教授は噴火の周期が従来30~50年とされながら前回から23年で噴火したことについて「見通しが甘かったかもしれない」と述べた。[『毎日新聞』 (2000/6/2北海道版朝刊)]
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-02.防災関係機関等の対応
5.学識経験者による対応
【教訓情報】
02.6月1日、宇井、岡田教授参加による、被災者住民対象の「火山活動現状報告会」を開催した。
【文献】
◆北大の岡田弘教授と宇井忠英教授が虻田町の「噴火の現況説明会」で、危険な状態が続いていることを指摘する一方で、「泉地区は火山活動の様子を見ながら、大切な物を取りに行く対策が必要」との見解も。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.27]
◆有珠山(732メートル)の噴火で、人口のほぼ3割の約3300人が避難している虻田町で1日夜、火山専門家による住民説明会が開かれた。同様の説明会は5月6日に壮瞥町で行われたが、虻田町では初めて。北海道大有珠火山観測所の岡田弘教授らが火山活動の現状と今後の見通しを説明し、「今の状況が続けば、終息は意外に早いかもしれない」との見方を示した。
避難指示が続く同町の洞爺湖温泉地区などの住民は再三、一時帰宅の拡大や避難指示の緩和を求めており、会場の虻田小学校体育館には約1000人の住民が詰めかけた。噴煙を上げる火口を上空から撮影したビデオ映像を流し、岡田教授と北大大学院の宇井忠英教授が説明。住民の質問にも答えた。
この中で、岡田教授は「隆起が止まり、沈降に変わると、火山活動は終わる」とし、現状では隆起速度は横ばいだが、このままの状況が続けば終息に向かう可能性に言及した。また、宇井教授は噴火の周期が従来30~50年とされながら前回から23年で噴火したことについて「見通しが甘かったかもしれない」と述べた。[『毎日新聞』 (2000/6/2北海道版朝刊)]