03.避難指示地区の解除とカテゴリーの見直しは、噴火状況に応じて徐々に実施された。

 【区分】
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-01.噴火活動の経過
2.避難指示の一部解除
【教訓情報】
03.避難指示地区の解除とカテゴリーの見直しは、噴火状況に応じて徐々に実施された。
【文献】
◆虻田町は〔5月〕28日夜、JR室蘭本線から北側の同町入江地区など681世帯、1637人を対象に、同日午後8時から避難指示を一時解除すると発表した。これで危険度が低い「カテゴリー3」の地域はすべて避難指示解除となった。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.79]
◆虻田町は〔6月〕3日午後3時、泉地区の一部(308世帯、642人)と洞爺湖温泉地区の一部(世帯なし)を対象に避難指示を一時解除した。さらに4日に泉地区北側(西胆振消防組合庁舎周辺)で30分間の一時帰宅を実施すると発表した。
泉地区で避難指示解除となったのは、これまで1時間半の一時帰宅を実施してきた「カテゴリー2」で、町道泉入江線の南側の地域。洞爺湖温泉地区は東西の人が住んでいない2地域で、東側は道道洞爺湖登別線、西側は国道230号をそれぞれ含む。これで避難指示地域として残るのは洞爺湖温泉地区の一部と泉地区の一部で、合わせて1389世帯、2677人。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.236]
◆虻田町は〔6月〕6日午後、避難指示地区の一部解除とカテゴリー(危険度)の見直しを7日午前9時に実施すると発表した。また、立ち入りが禁止されていた洞爺湖温泉地区の一部の超短時間帰宅を7、8日の両日実施することを決めた。
避難指示を解除するのは泉地区の一部98世帯、251人。高速道路・虻田洞爺湖ICや町学校給食センターが含まれる。同地区の国道230号600メートルの通行禁止も7日午前9時に解除になる。これで、道央自動車道の南側はすべて避難指示解除となった。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.238]
◆虻田町は、有珠山噴火で避難指示区域となっている洞爺湖温泉八区(珍小島周辺)の指示解除と、洞爺湖温泉地区と泉地区の一部を対象に、危険度の目安であるカテゴリーの緩和を17日午前9時から、それぞれ実施する。(中略)
同町は専門家や関係機関との協議により、カテゴリーの見直しも同日から実施する。短時間帰宅が可能なカテゴリー2になっていた洞爺湖温泉東側地区(226世帯398人)を長時間帰宅が可能なカテゴリー3に、短時間帰宅が困難なカテゴリー1だった同地区の南側である洞爺湖温泉の一部(8世帯10人)と同三区の一部(234世帯334人)、西胆振消防本部庁舎周辺の泉地区北の一部(35世帯52人)をカテゴリー2に緩和する。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.245]
避難指示区域図(4/20,5/12,5/24,6/3)(提供:北海道開発局)
避難指示区域図(4/20,5/12,5/24,6/3)(提供:北海道開発局)
避難指示区域図(4/20,5/12,5/24,6/3)(提供:北海道開発局)
避難指示区域図(4/20,5/12,5/24,6/3)(提供:北海道開発局)
図 避難指示区域図(4/20,5/12,5/24,6/3)(提供:北海道開発局)

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