【区分】
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-01.噴火活動の経過
1.噴火活動の減少
【教訓情報】
02.火山噴火予知連絡会が「深部からのマグマの活動は終息しつつあると考えられる」という統一見解を発表した。
【文献】
◆有珠山(732メートル)の火山活動について、火山噴火予知連絡会(予知連、会長・井田喜明東大地震研究所教授)は、22日午後、気象庁で定例会を開き、「マグマ活動は低下しており、噴火が終息に向かう可能性がある」と、初めて終息に言及する新たな統一見解を発表した。この見解に基づき、有珠山噴火非常災害現地対策本部はきょう23日午前、臨時幹部会儀を開き、新たな対応を決める。長崎良夫虻田町長は「避難指示」区域の一部見直しについて「解除に当然つながる」と語り、早ければきょう午後にも実施される見通しだ。
予知連は会議の後、井田会長、岡田弘有珠山部会長(北大教授)らが午後4時から記者会見し、新統一見解を発表した。
見解では、観測データに基づき(1)噴火開始前後に多数の地震が発生(最大M4.6) したが、その後は急速に低下。4月中旬以降震源分布、規模(M2−3)、回数に大きな変化は見られない(2)隆起速度は次第に減少し、最近は1日10センチ程度−などと、現在の状況を説明。
これらのことから「マグマ活動は次第に低下しており、このままの傾向が続けば噴火が終息に向かう可能性がある」と、予知連として初めて「終息」の言葉を統一見解に盛り込んだ。
[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.218]
第4期 被災地応急対応期(2週間~3ヶ月)
4-01.噴火活動の経過
1.噴火活動の減少
【教訓情報】
02.火山噴火予知連絡会が「深部からのマグマの活動は終息しつつあると考えられる」という統一見解を発表した。
【文献】
◆有珠山(732メートル)の火山活動について、火山噴火予知連絡会(予知連、会長・井田喜明東大地震研究所教授)は、22日午後、気象庁で定例会を開き、「マグマ活動は低下しており、噴火が終息に向かう可能性がある」と、初めて終息に言及する新たな統一見解を発表した。この見解に基づき、有珠山噴火非常災害現地対策本部はきょう23日午前、臨時幹部会儀を開き、新たな対応を決める。長崎良夫虻田町長は「避難指示」区域の一部見直しについて「解除に当然つながる」と語り、早ければきょう午後にも実施される見通しだ。
予知連は会議の後、井田会長、岡田弘有珠山部会長(北大教授)らが午後4時から記者会見し、新統一見解を発表した。
見解では、観測データに基づき(1)噴火開始前後に多数の地震が発生(最大M4.6) したが、その後は急速に低下。4月中旬以降震源分布、規模(M2−3)、回数に大きな変化は見られない(2)隆起速度は次第に減少し、最近は1日10センチ程度−などと、現在の状況を説明。
これらのことから「マグマ活動は次第に低下しており、このままの傾向が続けば噴火が終息に向かう可能性がある」と、予知連として初めて「終息」の言葉を統一見解に盛り込んだ。
[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.218]