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04.4月9日に、ホタテ養殖監視支援警戒体制の下、虻田漁協と有珠漁協は短時間のホタテ管理作業を実施した。

 【区分】
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-06.産業・雇用対策
1.農業・漁業対策
【教訓情報】
04.4月9日に、ホタテ養殖監視支援警戒体制の下、虻田漁協と有珠漁協は短時間のホタテ管理作業を実施した。
【文献】
◆有珠山噴火で立ち入りが禁止されている伊達市有珠と虻田町の沖合で9日、午前と午後の合わせて2時間に限り養殖ホタテの管理作業が認められ、伊達漁港から有珠漁協の15隻、豊浦漁港から虻田漁協の24隻が、噴火以来初めて、およそ2週間ぶりの作業を行った。
前日はうねりが高くなり中止されていたが、この日は風もやみ絶好の作業日より。有珠漁港の漁船団は上空のヘリコプターや巡視船艇の警戒する中、午前と午後に1時間ずつホタテの養殖かごに浮き玉を増やし浮上させる作業を展開。この日だけで約2500個の浮き玉を付けた。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.100]
◆予定されていた8日の出港は、有珠山上空に雲が立ちこめて噴火状況の確認が困難となり中止されたが、翌9日は風もやみ絶好の作業日和となった。
この日、豊浦漁港から出港した虻田漁港の24隻の漁船は、9隻の巡視艇と5機の航空機が厳重な警戒をするなか、午前10時から約1時間、午後2時から1時間と僅か2時間の作業であったが約2週間ぶりの作業に安堵の表情を見せていた。なお、この日の作業には60名の組合員が参加した。
4月10日、11日、12日の作業は中止となったが13日には禁止海域が縮小され、午前9時から午後4時までの7時間の操業が可能となった。[『2000年有珠山噴火・その記録と教訓』北海道虻田町(2002/12),p.510]

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