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02.JR貨物は、室蘭本線の不通とともに、トラックによる代行輸送を函館の五稜郭貨物駅~札幌貨物ターミナル駅間で開始した。

 【区分】
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-05.交通機関等の対応
3.鉄道代替輸送
【教訓情報】
02.JR貨物は、室蘭本線の不通とともに、トラックによる代行輸送を函館の五稜郭貨物駅~札幌貨物ターミナル駅間で開始した。
【文献】
◆JR貨物の輸送量は通常の半分程度まで復活していたが4日、今後の輸送計画を発表した。3月29日の室蘭本線不通直後、3月30日の2往復から始まった迂回運転を、山線運転の乗務員教育が完了する5日以降5往復とし、函館の五稜郭貨物駅~札幌貨物ターミナル駅間のトラック代行運輸も1日約200台に増やした。また、6日からは3隻であった船舶代行輸送を一挙に11隻に増やし函館~室蘭間、苫小牧~青森間で1日6往復させることとした。これによって、不通当初通常1日当たり1万7千トンの取扱量の1割程度に落ち込んだ輸送量を7割近くまで回復さようと言うものである。北海道と本州を結ぶ物流の大動脈の復活は着々と進んでいった。[『有珠山噴火 鉄道輸送の挑戦』 JR北海道(2001/3),p.38]
◆JR貨物によると、本道と本州を結ぶ貨物列車は1日24往復あるが現在、函館線経由で1日5往復をどうにか運行。通常は年度末の引っ越し荷物や紙製品輸送などで混雑する時期だが、半分弱の輸送力に落ち込んでいる。
同社は約200台のトラックをチャーターし、函館駅近くの五稜郭ターミナルでコンテナを貨物列車に移し替えたり、フェリーで輸送するなどの対応。しかし、輸送が追いつかずにコンテナが滞留するケースも出始めている。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.53]
◆30日から東室蘭—長万部間が不通となった影響で、JR貨物は長万部駅から函館線へのう回ルートに切り替えているが、同線は単線区間のため、1日5往復程度しか確保できず、残りは五稜郭ターミナル(函館市)からトラック輸送に変更した。すでに本州で荷受けしたコンテナについては、フェリーやトラックを使った輸送方法を検討している。[『毎日新聞』 (2000/3/31北海道版夕刊)]

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