【区分】
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-04.避難生活の支援
3.心のケア
【教訓情報】
04.日本赤十字社は、伊達赤十字病院において、避難勧告地域の病院からの患者の受け入れを行うとともに、心のケアセンターを開設した。
【文献】
◆日赤北海道支部は伊達赤十字病院内に「心のケアセンター」を3日から開設する。診療時間は月曜から金曜までの午前10時から同11時半まで。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.60]
◆日本赤十字社北海道支部では、3月31日「支部災害救護実施対策本部」を設置するとともに、連絡調整員を現地に派遣した。
さらには、4月1日に伊達赤十字病院に現地日赤災害対策本部を、4月2日には長万部町スポーツセンターに現地災害対策本部をそれぞれ設置した。
対策状況としては、避難所の巡回診断活動や医療救護活動の実施や「心のケアセンター」の設置を実施するとともに、伊達市及び長万部町に防災ボランティアを派遣しボランティア活動を行った。
更には、災害救援物資の配布、災害義援金の受付・配分を実施した。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.40]
◆平成12年3月31日の有珠山の噴火に伴う避難者に対して、日本赤十字社北海道支部は4月1日、伊達赤十字病院内に心のケア・センターを設置した。伊達市と長万部市の避難所の調査では、避難者のストレスは避難生活自体から来るものが多く、さらに被害情報の不足や、将来への不安が多かった。この結果をもとに、医療救護班やボランティアの協力を得て3段階の心理的支援を実施した。健康教室やレクリエーション会などにより集団でストレスの発散を図るMass care、救護班の看護婦やカウンセラーが個別的なケアを行うPrivate care、心のケア・センターで心理士や精神科医が無料心理相談を行うSpecial careである。これは日本赤十字社にとって系統的に組織されたはじめての心理的支援活動であり、より多くの被災者を支援するためには心理的支援ボランティアの養成が必要である。[槙島敏治「日本赤十字社の有珠山噴火避難者に対する心理的支援プログラム」『日本集団災害医学会誌』 日本集団災害医学会(2001/8),p.31]
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-04.避難生活の支援
3.心のケア
【教訓情報】
04.日本赤十字社は、伊達赤十字病院において、避難勧告地域の病院からの患者の受け入れを行うとともに、心のケアセンターを開設した。
【文献】
◆日赤北海道支部は伊達赤十字病院内に「心のケアセンター」を3日から開設する。診療時間は月曜から金曜までの午前10時から同11時半まで。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.60]
◆日本赤十字社北海道支部では、3月31日「支部災害救護実施対策本部」を設置するとともに、連絡調整員を現地に派遣した。
さらには、4月1日に伊達赤十字病院に現地日赤災害対策本部を、4月2日には長万部町スポーツセンターに現地災害対策本部をそれぞれ設置した。
対策状況としては、避難所の巡回診断活動や医療救護活動の実施や「心のケアセンター」の設置を実施するとともに、伊達市及び長万部町に防災ボランティアを派遣しボランティア活動を行った。
更には、災害救援物資の配布、災害義援金の受付・配分を実施した。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.40]
◆平成12年3月31日の有珠山の噴火に伴う避難者に対して、日本赤十字社北海道支部は4月1日、伊達赤十字病院内に心のケア・センターを設置した。伊達市と長万部市の避難所の調査では、避難者のストレスは避難生活自体から来るものが多く、さらに被害情報の不足や、将来への不安が多かった。この結果をもとに、医療救護班やボランティアの協力を得て3段階の心理的支援を実施した。健康教室やレクリエーション会などにより集団でストレスの発散を図るMass care、救護班の看護婦やカウンセラーが個別的なケアを行うPrivate care、心のケア・センターで心理士や精神科医が無料心理相談を行うSpecial careである。これは日本赤十字社にとって系統的に組織されたはじめての心理的支援活動であり、より多くの被災者を支援するためには心理的支援ボランティアの養成が必要である。[槙島敏治「日本赤十字社の有珠山噴火避難者に対する心理的支援プログラム」『日本集団災害医学会誌』 日本集団災害医学会(2001/8),p.31]