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06.4月12日、火山噴火予知連絡会は「山頂部の大規模噴火の兆候はなく当面は現状で推移」との統一見解を発表した。

 【区分】
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-01.噴火活動と被害拡大
1.噴火活動とその後の経過
【教訓情報】
06.4月12日、火山噴火予知連絡会は「山頂部の大規模噴火の兆候はなく当面は現状で推移」との統一見解を発表した。
【文献】
◆平成12年4月12日、火山噴火予知連絡会は5日の「爆発的噴火の可能性がある」との見解を軌道修正する「山頂部の大規模噴火の兆候はなく当面は現状の噴火で推移」との統一見解を発表した。[『平成12年(2000年)有珠山噴火−火山砂防の緊急対応−』北海道建設部(2002/3),p.69]
◆有珠山(732メートル)の火山活動について、火山噴火予知連絡会(会長・井田喜明東大地震研教授)の全体会議が12日午後5時過ぎから、伊達市役所で開かれ、同連絡会は「当面は現状の水蒸気爆発、弱いマグマ水蒸気爆発が継続されると考えられる。現状の観測データでは、山頂部の大規模噴火に移行することを示す現象は見られない」との新たの統一見解を発表。今月5日に発表した「爆発的噴火が発生するとすれば、ここ2、3日から1、2週間以内の可能性が高い」との見解を大きく軌道修正した。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.113]
◆予知連絡会議後の記者会見で井田会長は「現状は北西山ろくに火山活動が限定され、マグマが地下から供給されているが、地下水によって(熱源の関係が)バランスを保っている。山頂噴火は今の段階では心配ない。爆発的噴火は否定できないが、前段として前兆現象があり、前もって予知できるだろう。(統一見解を)最大限尊重していただき、行政には住民生活の便宜を図るようにしてもらいたい」と述べた。
予知連有珠部会長の岡田弘北大教授も「限定された所にマグマが入り始めた。これに応じた社会的対応が必要となる段階ではないか」と、避難指示地域の緩和を行政に求めた。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.113]

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