04.3月31日の噴火開始から4月6日頃までは、非常に活発な噴火活動が続いた。

 【区分】
第3期 噴火継続対応期(最初の噴火~2週間)
3-01.噴火活動と被害拡大
1.噴火活動とその後の経過
【教訓情報】
04.3月31日の噴火開始から4月6日頃までは、非常に活発な噴火活動が続いた。
【文献】
◆3月31日の西山西麓の噴火及び4月1日の金比羅山の噴火開始から4月6日までは、噴火活動は非常に活発な状態が続いた。新火口が次々に出現し、室蘭・倶知安など、有珠山から離れた地域でも降灰が観測された。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.8]
◆有珠山ろくに出現した多数の火口は、2日午前中は白い水蒸気を上げていたが、午後2時ごろ、洞爺湖温泉街に近い金比羅山西側山腹の火口が再び激しく噴煙を噴き上げ、噴火を活発化させた。
室蘭地方気象台からの遠謀観測では、噴煙は黒色、2千メートル上空を南東方向に流れた。同気象台は同2時10分に臨時火山情報(第16号)を出して警戒を呼び掛けた。
火山噴火予知連絡会有珠山部会の岡田弘北大教授は同日午前と午後の2回、ヘリコプターによる航空観測を行った。その結果、この日の再噴火を含めて噴火活動に「基本的な変化はない。当面こうした噴火が続くものと考えられる」としている。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.58]
◆有珠山(732メートル)の活発な噴火活動について火山噴火予知連絡会有珠山部会(部会長・岡田弘北大教授)は3日、同山の西山(537メートル)山ろく火口付近で急速に発達中の断層群を確認、同地区で「本格的な溶岩ドーム形成活動に入る最初の出来事を示し始めた」と厳重警戒を呼び掛けた。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.63]
写真 2000年噴火火口(提供:北海道開発局)
写真 2000年噴火火口(提供:北海道開発局)

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