05.ハザードマップの見直しに伴い、避難指示区域が拡大された。

 【区分】
第2期 事前対応期(3/27の前兆現象~噴火まで)
2-02.事前避難
1.避難指示と事前避難
【教訓情報】
05.ハザードマップの見直しに伴い、避難指示区域が拡大された。
【文献】
◆国の15省庁と道でつくる有珠山現地連絡調整会議(議長・田村政志国土庁防災審議官、真田俊一道副知事)が30日午前、伊達市役所で開かれ、北大有珠火山観測所の岡田弘教授の提案を受け、現在のハザードマップの見直しに早急に入ることが確認された。
同教授は「強い地震が継続しているのは過去7回の噴火でなかったケース。現ハザードマップは山頂噴火を想定しており、山体北西側の噴火を想定するハザードマップ早急に作る必要がある」と提起、中継テレビの堀道知事も「ハザードマップ見直しを早急につめてほしい」と要請した。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.41]
◆有珠山噴火の危険区域を予想した「有珠山ハザードマップ」の一部変更の必要性が、30日に開かれた有珠山現地連絡調整会議で指摘され、虻田町は火砕流に襲われる危険性が高い地区を、泉地区の一部と月浦地区にまで拡大した。
現在のハザードマップは、山頂噴火を予想して作成された。北大大学院理学研究科の岡田弘教授によると、地震の震源が有珠山の北西部に集中しており、洞爺湖温泉側に近い部分で噴火した場合、火砕流本体は同温泉西側の泉地区にも及ぶ恐れがあるほか、熱風もさらに西側の月浦地区に達する可能性があるとした。
このためハザードマップも最悪のケースを想定したものに変更。火砕流本体に襲われる恐れがある区域を泉地区にまで拡大。熱風に襲われる恐れがある区域に月浦地区も含めた。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.42]
◆平成12年3月30日の午前に開催された、有珠山現地連絡調整会議で北海道大学岡田教授が「現在の地図は山頂噴火を想定したもので手直しの必要がある」と指摘し、同会議が10時50分、有珠山北西部での噴火に備えた火砕流や火災サージに襲われる危険区域として虻田町月浦と泉地区の一部を追加、拡大したハザードマップの見直しを行った。
また、3月31日、噴火直後に西山火口の影響を考慮し、西側に危険区域を拡大した。[『平成12年(2000年)有珠山噴火 1年の軌跡』北海道建設部(2001/7),p.21]
◆30日はハザードマップの見直しに伴う危険区域の変更により、新たに避難命令が発令された虻田町月浦地区・入江地区・高砂地区の住民約1,300人の避難誘導を行った。[『2000年有珠山噴火・その記録と教訓』北海道虻田町(2002/12),p.358]
2000年緊急見直しハザードマップ
図 2000年緊急見直しハザードマップ(提供:有珠火山防災会議協議会)

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