【区分】
第2期 事前対応期(3/27の前兆現象~噴火まで)
2-01.火山活動
2.道路・交通機関への影響
【教訓情報】
03.火山活動の影響を受け、JR室蘭本線長万部~東室蘭間の運転が中止された。
【文献】
◆JR北海道は、29日午後5時22分に伊達市で起きた震度4の地震で、室蘭線大岸—黄金間で運転を見合わせ、線路の点検を行った結果、異常がないことを確認した。しかし、今後の地震などに備えて同線洞爺—伊達紋別間の運転を見合わせている。運転再開の見通しは立っていない。函館線う回で対応する。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.40]
◆有珠山で噴火の恐れが出ているため、札幌市などと本州を結ぶ物流の大動脈、JR室蘭線が29日夕から寸断され、春の引っ越しシーズンピークを迎えた運送業者らは、代替の輸送手段確保に頭を痛めている。
有珠山南側の太平洋岸を走る室蘭本線。29日午後5時20分すぎに伊達で最初の震度4の火山性地震を観測した直後から、長万部−東室蘭間で上下線とも運転を見合わせた。運転再開のめどは立っていない。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.41]
◆29日午後5時22分、はじめての大きな揺れがこの地域を襲った。有珠山の南約8㎞の伊達で震度4、東へ約4㎞の壮瞥では震度5弱を記録する強い揺れである。JR伊達紋別駅に設置している地震計も85ガルを示していた。この数値は列車の運行を見合わせる規制値に達しているため直ちに室蘭本線の大岸~黄金間にいる全列車を停止し、線路や施設の点検を開始、幸い異常は認められなかったが、この地震が火山性のものであるため、「お客様を運ぶべきか」との議論の末、この状況では安全輸送は確保できないと判断。4名のお客様を乗せたまま洞爺駅で停止していた豊浦発室蘭行489D普通列車は運転を打ち切り八雲に回送、このほか豊浦駅で停止していた隅田川貨物駅発札幌貨物ターミナル行3061貨物列車も洞爺駅で運転打ち切りとし、有珠駅~長和駅間で停止していた隅田川貨物駅発札幌貨物ターミナル行3063貨物列車のみ線路点検の後、運転を再開させたがこれ以後、地震と噴火の危険性のある長万部~東室蘭間は運転中止とした。[『有珠山噴火 鉄道輸送の挑戦』JR北海道(2001/3),p.13]
第2期 事前対応期(3/27の前兆現象~噴火まで)
2-01.火山活動
2.道路・交通機関への影響
【教訓情報】
03.火山活動の影響を受け、JR室蘭本線長万部~東室蘭間の運転が中止された。
【文献】
◆JR北海道は、29日午後5時22分に伊達市で起きた震度4の地震で、室蘭線大岸—黄金間で運転を見合わせ、線路の点検を行った結果、異常がないことを確認した。しかし、今後の地震などに備えて同線洞爺—伊達紋別間の運転を見合わせている。運転再開の見通しは立っていない。函館線う回で対応する。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.40]
◆有珠山で噴火の恐れが出ているため、札幌市などと本州を結ぶ物流の大動脈、JR室蘭線が29日夕から寸断され、春の引っ越しシーズンピークを迎えた運送業者らは、代替の輸送手段確保に頭を痛めている。
有珠山南側の太平洋岸を走る室蘭本線。29日午後5時20分すぎに伊達で最初の震度4の火山性地震を観測した直後から、長万部−東室蘭間で上下線とも運転を見合わせた。運転再開のめどは立っていない。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.41]
◆29日午後5時22分、はじめての大きな揺れがこの地域を襲った。有珠山の南約8㎞の伊達で震度4、東へ約4㎞の壮瞥では震度5弱を記録する強い揺れである。JR伊達紋別駅に設置している地震計も85ガルを示していた。この数値は列車の運行を見合わせる規制値に達しているため直ちに室蘭本線の大岸~黄金間にいる全列車を停止し、線路や施設の点検を開始、幸い異常は認められなかったが、この地震が火山性のものであるため、「お客様を運ぶべきか」との議論の末、この状況では安全輸送は確保できないと判断。4名のお客様を乗せたまま洞爺駅で停止していた豊浦発室蘭行489D普通列車は運転を打ち切り八雲に回送、このほか豊浦駅で停止していた隅田川貨物駅発札幌貨物ターミナル行3061貨物列車も洞爺駅で運転打ち切りとし、有珠駅~長和駅間で停止していた隅田川貨物駅発札幌貨物ターミナル行3063貨物列車のみ線路点検の後、運転を再開させたがこれ以後、地震と噴火の危険性のある長万部~東室蘭間は運転中止とした。[『有珠山噴火 鉄道輸送の挑戦』JR北海道(2001/3),p.13]