【区分】
第2期 事前対応期(3/27の前兆現象~噴火まで)
2-01.火山活動
1.火山性地震の増加
【教訓情報】
04.室蘭地方気象台より緊急火山情報第1号が発表された。
【文献】
◆気象庁は同日午前11時10分、「地震の規模や回数から切迫した状態にある」(小宮山学火山課長)として「緊急火山情報」を出し、警戒を強めるよう呼びかけた。[『毎日新聞』(2000/3/29夕刊)]
◆噴火予知連拡大幹事会は、噴火前に出されることは異例である緊急火山情報により、「今後数日以内に噴火が発生する可能性が高くなっており、火山活動に対する警戒を強める必要がある」との見解を発表した。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.5]
◆28日午前、東京・大手町の気象庁に火山噴火予知連絡会の幹事10人のうち会長の井田喜明東大地震研教授ら集まることのできる8人が駆けつけた。
27日午前から頻繁になった有珠山の地震を重大視した気象庁が拡大幹事会を招集したからだ。
引き続き29日も開かれ、その見解を受けて同庁は同日午前11時10分、「生命や身体にかかわる火山活動が発生した場合」と定められた緊急火山情報を発表した。(中略)
緊急火山情報は雲仙・普賢岳の火砕流災害を教訓に1993年5月に制定されたが、「噴火前の火山が対象になったのは初めて」と同庁幹部。
噴火予知は難しく、普賢岳でも火砕流の発生は予知できなかった。
しかし、同庁幹部は「有珠山は周辺に民家が多い上、大規模な噴火を起こす“世界で最も危険な火山”の1つ。緊急性と、今回の地震活動が前回77年の噴火前と同一レベルに達したので発表に踏み切った」と説明する。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.39]
第2期 事前対応期(3/27の前兆現象~噴火まで)
2-01.火山活動
1.火山性地震の増加
【教訓情報】
04.室蘭地方気象台より緊急火山情報第1号が発表された。
【文献】
◆気象庁は同日午前11時10分、「地震の規模や回数から切迫した状態にある」(小宮山学火山課長)として「緊急火山情報」を出し、警戒を強めるよう呼びかけた。[『毎日新聞』(2000/3/29夕刊)]
◆噴火予知連拡大幹事会は、噴火前に出されることは異例である緊急火山情報により、「今後数日以内に噴火が発生する可能性が高くなっており、火山活動に対する警戒を強める必要がある」との見解を発表した。[『2000年有珠山噴火災害・復興記録』北海道(2003/3),p.5]
◆28日午前、東京・大手町の気象庁に火山噴火予知連絡会の幹事10人のうち会長の井田喜明東大地震研教授ら集まることのできる8人が駆けつけた。
27日午前から頻繁になった有珠山の地震を重大視した気象庁が拡大幹事会を招集したからだ。
引き続き29日も開かれ、その見解を受けて同庁は同日午前11時10分、「生命や身体にかかわる火山活動が発生した場合」と定められた緊急火山情報を発表した。(中略)
緊急火山情報は雲仙・普賢岳の火砕流災害を教訓に1993年5月に制定されたが、「噴火前の火山が対象になったのは初めて」と同庁幹部。
噴火予知は難しく、普賢岳でも火砕流の発生は予知できなかった。
しかし、同庁幹部は「有珠山は周辺に民家が多い上、大規模な噴火を起こす“世界で最も危険な火山”の1つ。緊急性と、今回の地震活動が前回77年の噴火前と同一レベルに達したので発表に踏み切った」と説明する。[『有珠山−平成噴火とその記録−』室蘭民報社(2000/12),p.39]