06.地震や地殻変動は1982年3月まで続き、火口原の中央部に有珠新山を生成した。

 【区分】
第1期 有珠山の歴史(2000年噴火以前について)
1-02.1977年噴火災害とその後の対応
1.1977-78年(昭和52-53年)噴火の経緯
【教訓情報】
06.地震や地殻変動は1982年3月まで続き、火口原の中央部に有珠新山を生成した。
【文献】
◆1982年3月に地震活動と地殻変動は停止した。新しい潜在円頂丘は有珠新山と命名され、その隆起量はU字型ブロックの北西屈曲部(有珠新山)で約175m、南東屈曲部(オガリ山北半分)で約182mにたっした。一方、小有珠は約59m沈下した。外輪山北東壁は外側に180m~190m膨らみ、斜面崩壊が進み、土石流が発生した。
こうして、1977年8月の前兆地震・軽石噴火に始まった有珠山の火山活動は、約4年半つづき、山頂火口原に有珠新山が誕生して終了した。この間、周辺に火砕物降下、地殻変動などによる災害が発生し、泥流(土石流)による災害は噴火後もおきた。[門村浩・岡田弘・新谷融『有珠山~その変動と災害~』北海道大学図書刊行会(1988/6),p.43]
◆地震や地殻変動は、1982年3月まで衰えながらも続き、火口原の中央部に有珠新山を生成した。[『昭和新山、有珠山の噴火と災害対策』北海道(1995/10),p.14]
◆火口原では、小有珠東麓からオガリ山にかけて北西−南東方向の断層崖が出現し、その高さは、噴火直後には最大1日1m上昇した。その結果、火山活動が終息した1982年6月には、標高663mの有珠新山が形成され、オガリ山は標高668mとなった。[『昭和新山、有珠山の噴火と災害対策』北海道(1995/10),p.20]
◆地震・地殻変動は噴火活動停止後も衰えながらも継続し、1982(昭和57)年3月まで続いた。そして、火口原に約180m隆起した有珠新山(潜在ドーム)を生み出したのである。また、火口原のオガリ山や大有珠もせり上がり、逆に小有珠は噴火前の608mから552mまで沈降した。[小田清「北海道・有珠山噴火の歴史と周辺地域の概要」『開発論集 第71号』北海学園大学開発研究所(2003/3),p.10]

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