【区分】
第5期 帰島準備期(平成14年3/12一時帰宅~平成17年2/1避難解除)
5-2.避難指示の解除
2.避難指示解除
【教訓情報】
03.三宅村が帰島に踏み切った二つの理由。
【文献】
◆二〇〇五年(平成十七)二月一日(火)三宅島の避難指示が解除されたが、噴火前のように通常の生活ができる状態ではなかった。にもかかわらず、村が帰島に踏み切った大きな理由は二つある。
一つは、ガスの放出量が低下傾向で、ガスを避けながら生活できるレベルになり、大規模な噴火につながる兆候もみられないという専門家の見方があったことだ(二〇〇〇年(平成十六)十二月の火山噴火予知連の見解)。そこで、村は条例を作って観測体制と避難体制を整備した。
二つ目の理由は、四年を越える長期の避難生活によって、住民が精神的にも経済的にも厳しい状況に追い込まれたことだった。[『災害情報が命を救う』山崎登(2005/12),p.165]