【区分】
第3期 噴火継続対応期(平成12年7/14本格的噴火後~9/4全島避難)
3-3.被災者へ生活の支援
4.ボランティア
【教訓情報】
01. 7月22日、災害救助ボランティアは民家の降灰を除去した。
【文献】
◆7月22日早朝。晴れ。台風の余波で欠航が心配されたが、災害救助ボランティア一行140人を乗せた定期船は無事に鋪ケ浜港に着岸した。
午前九時三〇分。いよいよ作業開始。やっと来てくれたと、家主たちがほっとした笑顔をみせた。私たちも約束を果たせたことで、ほっとしていた。ボランティアの人たちは仮眠も十分にとれずにいたはずなのに、きびきびと体を動かして手際よく作業を進める。みるみるうちに灰を入れた土のうが積み上げられて小山をつくっていく。大勢でやる仕事は速かったし、何といっても楽しかった。灰の降った時間が短かった家の作業は午前中にはめどがついてしまった。
一方、降灰の多かった島下や下馬野尾での作業は難航していた。風が吹くたびにまるで砂あらしのように、灰が舞う。森に積もった灰はどうすることもできない。灰は母屋と物置の間のせまいすき間にも大量に入り込んでいた。庭の方まで手をつければ、それこそ際限のない仕事になってしまいそうだった。それでも、作業終了の午後四時までには軒下はもちろん、庭も元の土が顔を出し、見ちがえるようになった。[『三宅島 島民たちの一年』三谷彰(2001),p.18-19]
