【区分】
第1期 三宅島の概要
1-2. 1983年噴火災害とその後の対応
2. 1983年(昭和58年)噴火による被害
【教訓情報】
05.噴火に伴う震度5、マグニチュード6.1の地震に不安を抱き、島外避難を決意した島民が多かった。
【文献】
◆今回の噴火に伴う火山性地震は有感地震だけで通算100回に及ぶものであったが、このうち最も大きかったのが噴火当日の22時33分に起こった震度5、マグニチュード6.1の地震であった。この地震で島民の中には再び噴火が起こるのではないかとの不安にかられ、島外脱出を決意した人も多く、翌4日には阿古地区住民ら約400人が三池港から島外に避難した。この地震では、島内の至る所でたんすの上から物が落ちたり、棚に積まれた商品が崩れ落ちたり、瓶が割れたりの被害が発生したが大事に至ることはなかった。しかし、この地震は避難所に身を寄せ、ろうそくの灯のもとで不安と焦燥感から疲労の極にあった被災者に追い打ちをかけることとなった。[『記録 昭和58年三宅島噴火災害』東京都(1985/9),p.103-105]