【区分】
第1期 三宅島の概要
1-1.三宅島について
2.三宅島の過去の噴火
【教訓情報】
04.三宅島は集落が散在していたため大災害に結びつかなかった。
【文献】
◆三宅島は伊豆七島の中では、大島、八丈島に次ぐ大きさを有しているが、海岸は急しゅんで、狭小な孤島である。島内には平たんな場所が乏しく、現在人口約5000人弱の人々の住居は海岸沿いの各所に点在し、人家が密集した大集落は見当らない。過去幾たびかの噴火活動において、避難、救援の困難な孤島で、幸いにして全島にわたるような大災害に結びつかなかったのは、一つにはこのように各所に集落が散在していたこと、同一の噴火活動が多方向にわたらないで、ある一方向の弱線に沿って行われ、個々の爆発もそれほど激烈ではない割れ目噴火であったためと思われる。[『記録 昭和58年三宅島噴火災害』東京都(1985/9),p.304]