【区分】
第6期 第5期以降も続く課題
6-3.その他
1.防災マニュアル
【教訓情報】
02.奥尻町では大きな備蓄倉庫を造らずに、米の備蓄は米穀商に依頼する態勢を整えた。
【文献】
◆「よく食糧の備蓄ということを、防災マニュアルでは力説するわけですが、奥尻のような小さな町ではそれはあまリ重視する必要はないと思うです。(中略)町の中心部に大きな備蓄倉庫を作ったとして、じゃあ、その周辺の道路が通行不能になったらどうしますか?運び出すことさえできないんですよ。内容的にも米はあまリ置いておくと虫がわくし、よく便利だといわれる乾パンも堅くて、そのままじゃお年寄りには不向きだといわざるをえません」そんなことから奥尻町では、北海道南西沖地震以後、米の備蓄は米穀商に依頼する体制を整えた。震災時には、町の各所に点在するお米屋さんが米の備蓄基地に早変わりするのである。米屋なら米は常に新しいものが用意されている。その米を震災時の非常用食糧として使ったら、その使った分だけを後で支払うというシステムを作り、すでに米屋とも契約しているのだ。[『北海道南西沖地震奥尻町記録書』奥尻町(1996/3),p.164]
【区分】
第6期 第5期以降も続く課題
6-3.その他
1.防災マニュアル
【教訓情報】
02.奥尻町では大きな備蓄倉庫を造らずに、米の備蓄は米穀商に依頼する態勢を整えた。
【文献】
◆「よく食糧の備蓄ということを、防災マニュアルでは力説するわけですが、奥尻のような小さな町ではそれはあまリ重視する必要はないと思うです。(中略)町の中心部に大きな備蓄倉庫を作ったとして、じゃあ、その周辺の道路が通行不能になったらどうしますか?運び出すことさえできないんですよ。内容的にも米はあまリ置いておくと虫がわくし、よく便利だといわれる乾パンも堅くて、そのままじゃお年寄りには不向きだといわざるをえません」そんなことから奥尻町では、北海道南西沖地震以後、米の備蓄は米穀商に依頼する体制を整えた。震災時には、町の各所に点在するお米屋さんが米の備蓄基地に早変わりするのである。米屋なら米は常に新しいものが用意されている。その米を震災時の非常用食糧として使ったら、その使った分だけを後で支払うというシステムを作り、すでに米屋とも契約しているのだ。[『北海道南西沖地震奥尻町記録書』奥尻町(1996/3),p.164]