02.奥尻町は住民基本健康診査の問診に精神面の調査項目を加え、受診者の精神状態を綿密に調査した。


【区分】
第6期 第5期以降も続く課題
6-1.生活の再建
4.心のケア
【教訓情報】
02.奥尻町は住民基本健康診査の問診に精神面の調査項目を加え、受診者の精神状態を綿密に調査した。
【文献】
◆住民の心の安定化は奥尻復興の重要な柱だった奥尻島の復興対策に欠かせない要素にはいくつかの重要ポイントがあるが、ライフラインの復旧をはじめ、道路・家屋・産業など主にハード面での復興のほか、忘れてならないのが住民たちの心の安定化だった。実際、震災そのものへの冷めやらぬ恐怖心、余震、再度の潮波への恐れ、家屋や家族を失った悲しみ、心の痛み、避難所生活で蓄積したストレスなどのため、不眠や不安症状を訴える住民は、震災直後から時を追うごとに増大していったのである。そこで平成5年9月と平成6年7月の2回にわたり、奥尻町は住民基本健康診査の問診に精神面の調査項目を加え、受診者の精神状態を綿密に調査するとともに、その後のフォローアップが必要な住民には、保健婦が中心となり、精神科医とともに個別支援を実施してきた。[『北海道南西沖地震奥尻町記録書』奥尻町(1996/3),p.154]

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