03.復興計画の整備形態は大きく3つのタイプに分類され、整理された。


【区分】
第5期 復旧・復興期
5-2.まちづくり
1.まちづくり復興計画素案の策定とその基本方針
【教訓情報】
03.復興計画の整備形態は大きく3つのタイプに分類され、整理された。
【文献】
◆まちづくりの基本方針を受けて、各地区の復興計画の整備形態は大きく以下の三つのタイプに分類される。
タイプ①:壊滅的な被害を受けた青苗地区などにおいて、防災に配慮した安全性の高いまちづくりをする観点から、在来地に防潮堤の建設並びに宅地の盛土、道路・公園・避難路等の整備や新たな団地造成により集落全体の再整備を検討する地区
タイプ②:相当な被害を受けているが、残存家屋が多いことから、集落全体の再整備までには至らず、在来地に防潮堤が建設され、安全性が確保されるとともに、避難路・避難場所等の防災対策や一部宅地盛土を検討する地区
タイプ③:壊滅的な被害を受けた青苗地区などにおいて、在来地に再整備を検討するが、防災上、地理的状況等から全戸他地区へ移転し、移転した跡地は青苗岬地区のように記念公園等に利用する地区
[『平成5年(1993年)北海道南西沖地震災害記録』北海道(1995/3),p.100]
◆いずれの被災地区も急峻な地形、進行する過疎、加えて奥尻町は離島という地域条件を抱えていることから、復興まちづくり計画の基本方針は、次のように、防災対策のみならず地域産業の振興、快適な住環境づくりの三点となった。
①安全なまちづくり
地震のほか台風や大雨などの天災にも配慮した総合的安全性の高い安心して住める生活環境の整備
②豊かなまちづくり
農業、漁業の再建による経済基盤の確立、観光及び関連する新産業の振興
③快適なまちづくり
住環境水準の向上、アメニティの確保、恵まれた自然環境の保全と育成
[『まちづくりと防災』(財)都市防災美化協会(1998/5),p.9-10]

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