【区分】
第4期 被災地応急対応期
4-2. ボランティア活動
1. ボランティアの種類・活動内容
【教訓情報】
14.一燈園大学林のボランティア活動
【文献】
◆奥尻島には,教職員,高校生,高校専攻科生などの計15名(男性9名,女性6名)が赴いた。要した費用は世界中の困っている人のために行われる断食(「一宿両餐」という)によって得られた食事代を積み立ててあった分と寄付とによってまかなわれた。もとより,校長氏の意見では「いつも人に迷惑をかけていることに対するつぐない」「生かされていることの感謝」としての活動であった。天あるいは自然に任せることを大切にし,どんな事態でも受け入れる柔軟さを有し,ボランティア活動の不効率に関する批判は認められなかった。奥尻から帰って,ある参加学生はブームとなった救援に反発していた。またある参加学生は他人から「いい経験をしましたね」と言われていたが,他者の不幸の上に「いい経験」があることにとまどい,そう言われることに抵抗を感じていた。それを校長氏は暖かく見守っているように見えた。[『災害の心理学とその周辺−北海道南西沖地震の被災地へのコミュニティ・アプローチ−』若林佳史(2003/5),p.155]
【区分】
第4期 被災地応急対応期
4-2. ボランティア活動
1. ボランティアの種類・活動内容
【教訓情報】
14.一燈園大学林のボランティア活動
【文献】
◆奥尻島には,教職員,高校生,高校専攻科生などの計15名(男性9名,女性6名)が赴いた。要した費用は世界中の困っている人のために行われる断食(「一宿両餐」という)によって得られた食事代を積み立ててあった分と寄付とによってまかなわれた。もとより,校長氏の意見では「いつも人に迷惑をかけていることに対するつぐない」「生かされていることの感謝」としての活動であった。天あるいは自然に任せることを大切にし,どんな事態でも受け入れる柔軟さを有し,ボランティア活動の不効率に関する批判は認められなかった。奥尻から帰って,ある参加学生はブームとなった救援に反発していた。またある参加学生は他人から「いい経験をしましたね」と言われていたが,他者の不幸の上に「いい経験」があることにとまどい,そう言われることに抵抗を感じていた。それを校長氏は暖かく見守っているように見えた。[『災害の心理学とその周辺−北海道南西沖地震の被災地へのコミュニティ・アプローチ−』若林佳史(2003/5),p.155]